留学大図鑑

松下茉那

出身・在学高校:
愛媛県立新居浜西高等学校
出身・在学校:
神戸大学
出身・在学学部学科:
国際協力研究科
在籍企業・組織:

韓国でインターンとボランティアと福祉研究

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ソウル大学国際大学院
  • 大韓民国
  • ソウル
留学期間:
12か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 144,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
韓国語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 韓国ソウル国立大学国際大学院へ1年間交換留学をしました。大学では、国際大学院で韓国の歴史や社会について学び、社会科学大学社会福祉研究科で韓国の高齢者福祉について学びました。自身の研究テーマだけでなく、韓国社会の背景、及び韓国の高齢者が置かれている状況や、韓国の高齢者福祉全般について勉強ができ、とても役に立ちました。
また、大学での勉強だけでなく、実際に韓国の高齢者の生活の実情を知るために、高齢者福祉センターでボランティア活動をしました。さらに、当初の計画にはなかったのですが、ソウル市とLG生活健康という化粧品メーカーでそれぞれ二か月間のインターンシップを行いました。そして韓国国立近代博物館のパンフレットの翻訳や、国際学会で通訳及び翻訳も経験しました。1年間の留学期間中に、仁川や釜山、チェジュ島をはじめ韓国の地方にも数回旅行に行き楽しい時間を過ごしました。私は、これまでも、韓国人の友達が多くいましたが、今回の留学中は、大学をはじめ、ボランティア先、インターンシップ先で出会った年代の違う社会人の方々とも知り合う事ができ、より一層友達の幅が広がりました。そして、何より今回の留学ではしてみたかったこと、全てに挑戦し経験出来た事(勉強、ボランティア活動、インターンシップ、旅行)で、人生においてとても重要で貴重な1年間となりました。

留学の動機

学部時代に1年間韓国に留学をしておりました。当時は、韓国語の習得が主な目的でしたが、留学を通して、韓国で深刻な状況に置かれている高齢者の実情を知りました。そこで、大学院に進学し韓国の高齢者福祉について勉強することに決めました。大学院で勉強を進めていく中で、学部時代の留学では、語学不足のため、踏み込めなかったフィールドワークやボランティア活動の重要性に気づき、留学しようと決めました。

成果

専門分野について韓国語でプレゼンテーションが出来るようになり、現地でのインタビュー調査もスムーズに行えました。また、語学や研究だけでなく1年間で培った多くの人脈も成果だと考えています。

ついた力

実現する力

今回の留学では少しでも興味や関心があることに全て挑戦し、運よく全て経験する事が出来ました。このことから、実現できるように挑戦する力、努力する力というのを一番身につけられたと考えています。

今後の展望

留学を通して私が、日本に韓国の様々な姿を伝え、明るい日韓関係の一歩を作りたいと考えていることに気づきました。私は2018年3月に卒業をし、4月からは市役所職員として新しいスタートを切ります。いつか市役所職員として韓国に関わる仕事を行い、まずは勤務する市の市民の方へ韓国の様々な姿を伝えたいと考えています。

留学スケジュール

2016年
3月〜
2017年
3月

大韓民国(ソウル国立大学国際大学院(ソウル))

「韓国の高齢者福祉政策―自殺問題について―」というテーマで1年間、ソウル国立大学にて勉強を行いました。高齢者福祉研究科の学生たちと、高齢者の様々な問題について議論をしたり、専門的に学んだりしました。日本の大学では、政治学専攻のため、高齢者福祉について学生同士で議論する機会があまりなかったためとても新鮮で、また、研究に関する話もでき、とても有意義な時間でした。
さらに、他の日本からの留学生とともに、日本語勉強会というボランティア団体を立ち上げ、日本語を勉強したい学生に日本語を教えるボランティア活動も行いました。私自身楽しく韓国語を勉強した経験から、いつまでも楽しいという気持ちを忘れずに学べることを考えつつ、日本文化も学べるように工夫した日本語の授業を実践しました。
また、私は、寮ではなく一人暮らしをし、毎日シャトルバスで通学していました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ソウル国立大学国際大学院
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
6月〜
2016年
8月

(ソウル住宅供給公社(ソウル市))

ソウル市でのインターンでは、住宅供給公社で、日本の都市再生機構の規約を翻訳し資料作りを行ったり、実際に住宅供給公社の住宅を見学したりしました。住宅福祉というテーマで行われた、日韓の自治体も参加した国際学会では、特別に参加させて頂き、通訳と翻訳を担当しました。ここでは、自身の韓国語力が韓国社会でどの程度通用するのかを確認し、また住宅福祉という新しい視点を学ぶことが出来ました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

国際学会での通訳ブース
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
12月〜
2017年
1月

大韓民国(LG生活健康(ソウル市))

化粧品メーカーLGでは、海外法人支援チームという部署で、日本の法人のサポートをしつつ、日本のマーケティング事業に携わりました。ここでは、ビジネスの難しさと、マーケティングの楽しさを学び、日本社会に韓国製品をどう導入するかを毎日考えました。また、インターン期間中に、日本社会へ韓国の様々な姿を伝える、ということが、私が一番やりたいことだと気づきました。これまで、韓国留学の経験がある、という話をした際に、韓国に良くない印象を持つ 方々に出会ってきました。その度に、韓国の様々な面について話をしても、心にわだかまりが残っていました。そして、毎日、韓国の化粧品を日本市場でどう成長させるかを考えていた時に、都市だけでなく地方でも商品が流通し、人々の身近な商品になった場合、世代に関わらずこれまで韓国に関わることのなかった人が、少しでも韓国に興味を持ってくれれば、明るい日韓関係の一歩になる、と考えました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

配属先の部署の方々
本社建物
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

韓国の高齢者貧困の実情

ボランティア活動先である高齢者福祉館で、社会福祉士の方と一緒にお弁当を宅配しながら、高齢者の方々にお話を伺う機会がありました。お弁当は1日一回、2食分を配達し、夫婦二人でも、受け取ることができるお弁当は一人分となっていました。お弁当を配達しに行ったある高齢者の夫婦は、半地下の家に住み、2食分のお弁当を大切に受け取ってくださりました。そして、「このお弁当を1日二人で分け合って食べています。お弁当が届くのを心待ちにしていた。本当にありがとう。ありがとう。」とおっしゃっていました。人数分配布されず、一つの家庭に一つだけのそのお弁当を待っているその姿、実情に、本当に心が痛みました。政府の政策への評価は、成果だけが記載されており、とても評価が良いものなっている一方、貧困に苦しんでいる高齢者がいるこの現状に、憤りを感じるとともに、何もできない自分に不甲斐なさを感じました。私の研究は、氷山の一角の問題にしか注目しておらず、また、大きな影響を与えられるものでもありません。それでも、この実情を目の当たりにした一人として、問題の提言をしていきたい、と強く思いました。研究が上手くいかない度、この日のことを思い出し気持ちを奮い立たせています。

ボランティア先の高齢者福祉館

機会を常に探す!

  • 留学先探し : インターンシップ

私はもともと留学計画にインターンシップを組み込んでおりませんでした。ただ、1年間という限られた時間のなか、やりたいことは全てしてみようと思い、それまで興味のあったソウル市留学生のインターンシップに挑戦することに決めました。このインターンシップは、いつ最新情報が出るのかが不明だったので毎日ホームページを確認し、応募書類も何度も書き直し、面接準備もしっかり行いました。また、公的な機関だけではなく、民間企業でもインターンシップをしてみたいと思い、毎日様々なサイトをチェックしました。また、周りの人にも、してみたい、探している、と話しておけば、そういった情報がある場合、教えてもらえることもあります。とにかく、どこに機会があるのかは分からないので、しっかりとアンテナを張っておくことが重要だと思います。

留学を勧める・勧めない理由

一人で海外に行って、言葉も違う国で生活するのは、なかなかできない経験だと思います。大変なことや辛いこともありますが、その分、成長します。住み慣れた場所での生活では、想像もできない事態に直面する時に、どう解決するのか、また、その問題を解決出来た、という成功体験が人生の糧になっていくと思っています。一度しかない人生で、少しでも留学に行ってみたいと思う気持ちがあれば、行ける可能性を探ってみてください。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行く前というのは、楽しみな気持ちと不安な気持ちが入り混じります。1年間韓国留学経験があり、同じ韓国に留学に行った私でさえも、不安な部分は多々ありました。もちろん、留学中も、弱気になるときも、きっとあります。それでも、いろいろな条件や環境が幸運にも揃い行くことになった留学です。後悔しないよう、してみたいことに可能な限り挑戦し、1日1日を大切に過ごしてきてください。