留学大図鑑

たけ。

出身・在学高校:
福岡県北九州市 戸畑高等学校
出身・在学校:
鹿児島大学大学院
出身・在学学部学科:
理工学研究科生命化学専攻
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

鹿児島大学大学院でがん研究を行っています。専門は生化学,分子生物学,腫瘍学で研究では特にバイオインフォマティクスによるゲノム/遺伝子解析を行っています。留学では ”科学をわかりやすく可視化する"ための 専門分野であるメディカルビジュアライゼーション技術を学びました。独自に行っているプロジェクトを公開しているHP,PEAbiK VISUALSを公開しているので関心をお持ちの方は是非ご覧ください!

サイエンス✕3DCG!科学を可視化せよ!

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • トロント大学総合病院麻酔科PIE研究室
  • カナダ
  • トロント
留学期間:
6ヶ月
総費用:
1,600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,140,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

カナダでバイオメディカルビジュアライゼーション分野の技術習得と,日本で進めている研究の解説アニメーションムービー制作を行いました。
バイオメディカルビジュアライゼーション?聞き慣れない言葉で難しそう,と感じるかもしれませんが,この「難しそう」という障壁を緩和することこそ私の留学のテーマでした。
日本では鹿児島大学院でがん研究に専念しています。「研究」と言うと難しそうで敬遠されがちなのですが,実質は「難しい」というよりも単に「専門性がある」だけなのです。この専門性が情報共有の一番の弊害ですが,私はどの分野においても研究の意義やおもしろさを多くの人と共有していく必要があると思っています。「わかりやすく伝える」ためには,まずインパクトを与え興味を引くことが重要だと思いますが,専門性が高くなるにつれこれがかなり困難になります。そこで重要なのが,専門性を身近なものと連結して目で見えるようにすることです。メディカルビジュアライゼーションとは,医科学(メディカル)を可視化(ビジュアライズ)し直感的に理解するためのツールであり,これは研究者にとって研究の魅力を伝える大きな助けになると考えています。北米ではこのフィールドが世界トップレベルで発展しており,本場で技術習得するためにカナダにある専門の研究室にトビコミ,研究成果を解説するアニメーションムービーを制作しました。

留学の動機

きっかけは学部時代に参加したアメリカ短期留学研修です。この研修で,日本からアメリカに大学進学しシリコンバレーで起業した学生と交流する機会がありました。当時の自分より2つも年下だった彼が,固い意志で夢を形にする姿を見て衝撃を受けました。その後,自分にしかできない革新的な分野で活躍したいと考え,イラストデザインと理系研究を組み合わせた「メディカルビジュアライゼーション」を本場で学ぶことを決意しました。

成果

タンパク質分子モデルによる3DCGアニメーションやイラストデザインに必要なソフトを扱えるようになりました。また留学中に解説アニメーションを完成させ,帰国後日本生化学会で本技術を活用した研究発表で優秀賞を受賞しました。その後自分のプロジェクトを発信するPEAbiK VISUALS (http://peabik-visuals.com) を開設しました。

ついた力

あきらめずに追い求める力

留学中は想定外のことやどうやってもうまくいかないが次々に起こり,その度にどうするべきか頭を悩ませました。しかしそんな時に残されている選択肢は,他の方法を片っ端から探しあきらめずに行動し続けることでした。その結果本来の目的が達成できないとしても,他の道を選んだことで新たに得られる有意義な経験が多数ありました。思いがけない形で「何か」を得て,その「何か」が次の道への助けになることがあります。

今後の展望

バイオメディカル関連のCGアニメーション制作技術を得たものの,そのクオリティーや制作経験はまだまだ高いレベルでないのでとにかく様々な分野の研究について解説する作品を多々つくっていきます。その過程で自分の技術に満足できれば,研究者や教育者に向けた専門イラストレーターとして起業しようと思います(できれば学生のうちに)。第一ステップとして日本でこの分野をアピールするための起業という意識です。

留学スケジュール

2016年
11月〜
2017年
2月

カナダ(トロント)

カナダでサイエンス×イラストを専門に行っている研究室に留学しました。
トロント大学総合病院麻酔科PIE研究室のラボリーダーAlbert先生のもと,バイオメディカルアニメーション制作の基礎技術の習得と,日本で行っていたがん研究の成果を解説するためのCGアニメーションムービー制作を行いました。
初めの1ヶ月は日本で進めていた研究の紹介とアニメーション制作プロジェクトの企画やCGソフト使用法の習得を行いました。
残りの期間で本格的な研究解説用アニメーション制作に取り組みました。大まかなストーリーを組み立てる絵コンテ制作に始まり,解説用のナレーション原稿の作成,部分的なアニメーションシーン制作を進めていきました。
無事解説アニメーションを完成させ,(特別にサイエンスに特化しているわけではない)一般の方に向けてプレゼンテーションを行い,わかりにくかった部分を随時修正していきました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

トロント大学総合病院でレクチャーを受けていた
3DCGソフトで作成した脳腫瘍細胞のイメージ
メロンに含まれる酵素の立体構造(実際は動画です)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
8月〜
2017年
9月

アイルランド(ダブリン,リムリック)

カナダ留学中に予定していたアメリカベンチャー企業へのインターンシップが中止になってしまった(受入企業と連絡が取れなくなった...)ため,あきらめきれずに帰国後様々な機関を探しました。メディカルビジュアライゼーション分野はヨーロッパでも発展しているものの様々な地域に点在しています(大きなアソシエーションがない)。世界中にコネクションをつくりたい想いと,ヨーロッパでの発展をこの目で見てみたいという想いからアイルランドに渡航しました。しかし,当初予定していたベンチャー企業への訪問を現地で断られてしまい途方に暮れていました。現地で様々な機関にアクセスし続けた結果,帰国最終週にヨーロッパトップレベルで活躍するメディカルイラストレーター(リムリック大学病院Dara先生)の研究室を訪問することができました。本場の臨床手術で利用する手術用臓器3DCGアプリケーションの使い方を教えて頂きました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

リムリック大学病院Dara先生の研究室にて
Dara先生の3DCG臓器のモデリング作品
3Dプリンタと作成した臓器モデル
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
9月〜
2017年
3月

カナダ(トロント)

トロントで大規模な語学学校ILSCで日常英会話のクラス,専門分野プライベートレッスンを受講しました。
初めの2ヶ月は日常英会話に専念し,残りの4ヶ月は専門研究プロジェクトを開始したため短時間プライベートレッスンに切り替え,専門分野に関わるトピックの読解やプレゼンテーションを重点的に行いました。また,アニメーション制作に利用するナレーション原稿の作成も行い,一般の人々に向けた専門分野の説明がよりわかりやすくなるような資料制作の議論を行いました。制作した解説アニメーションを語学学校の一般人に紹介することで専門的でわかりにくい解説を修正しました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

留学1ヶ月目のクラス
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

語学学校で知り合った友達と,フレンチカナダとして有名なモントリオールを訪ねたときのこと。
レンタカーを借りて片道6時間かけて現地に到着しました。翌日車を駐車場に停め,みんなでランチを買いに行きました(15分程度)。駐車場に戻ると何故か後席部の窓ガラスが空いていて,おかしいなと思い近づいてみると・・・。はい,やられていました。車上荒らし・・・。私はパスポートが入ったバッグを盗まれ,他の友達も所持品を盗まれてしまいました!
その後の対処はなんとかうまくいったものの・・・。皆さん,本当に気をつけてくださいね!油断は大敵です!汗

車上荒らし直後の放心状態の私

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

初めての単独海外留学ということでかなり不安を持っていた私でしたが,そんなときに自分を助けてくれたのはやはり友達でした。現地での友達もそうですし,特にトビタテ生にも助けられました。
思うように研究が進まずモチベーションが下がっていたときに仲の良かったトビタテ生の海外での活躍を見たり,話したりすると「自分もやってやる!」とかなりやる気が出て励みになっていたことを覚えています。他にも,現地でよく飲みに行っていたバーや友達,ステイファミリーにも感謝しています。
カナダでの楽しいひとときとモチベーションをありがとう!!

いつも一緒にいた友達との飲み会

休学してでも留学する価値はあるか?

  • 単位・留年 : 休学・留年

答えは人それぞれ異なると思います。私は当初,大学院の「休学せずに4ヶ月間フリーの期間を設ける」制度を使って留学しようとしていたのですが,受入機関がなかなか決まらず結果的に休学して半年間留学することにしました。振り返ってみると,休学してよかったと考えています。絶対にこの分野を海外で学んでみたかったから。私の場合,留学のテーマが今のところ「海外でしか学べないこと」かつおそらく「大学時代にしか学べないこと」であったので自分の大学生活を延長してでも長期間を海外留学に費やす意義があったと思うのです。留学することを目的とするのではなく,留学することで何を得て,それがどのように理想の自分像に影響するのかを考えてみると,そこに休学してでも留学する価値があるのかどうか見えてくると思います。

理想像に近づくための選択

研究関連の受け入れ先

  • 留学先探し : 大学院

研究分野に関わる留学については,コネクションを頼るのが最も近道であると思います。所属する研究室の先生,同大学の先生,同分野で他大学の先生などを片っ端から頼ることから始めましょう!
特に研究留学に関しては同分野のコミュニティが超重要になるので,学会等に参加した際には積極的に知人をつくっておくことをおすすめします。
私は研究分野に関わる留学ではあったのですが,日本ではほとんど行われていないテーマであったのでしらみつぶしに海外の機関に問い合わせるしかありませんでした。もちろん,日本で近い分野の方が少数ながらにもいらっしゃったのでその方たちを頼ったりもしました。行動し続けていれば,いつか何かがつかめるはずです!めげずに探し続けることが大事だと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

ありきたりですがやはり語学の勉強はしておくに超したことはないと思います。英語圏に飛び込んでみるとすぐに生活には慣れますが,スムーズにコミュニケーションがとれるだけで友達も増えるでしょうし,なにより自分が楽しめる留学になると思います。また,ある程度自分の強みを明確にしていくと良いと思います。留学中に感じたのは,明確な目標を持って留学している人は周りからも一目置かれるし,協力してくれるということです。

留学を勧める・勧めない理由

留学の魅力は,日々新しい刺激に触れられる,良い失敗をできる,などたくさんありますが,個人的には「コネクション作り」。これが大きなメリットだと思います。特に私の留学テーマは日本ではほとんど馴染みのないフィールドだったので,海外に同じ分野で活躍する友人がいるというのは今後の活動にもかなり大きな武器になると思っています。留学してたくさんの人に出会い,自分を売り込むことをおすすめします!

これから留学へ行く人へのメッセージ

初めて単独で海外に行く方。本当に不安でいっぱいですよね!私もそうでした。見知らぬ土地にたった一人で飛び込むなんて最初は度胸が要ります。しかし「慣れ」とは不思議なもので,すぐに「そこにいることが普通」になるはずです。ここまで来たら勝ったも同然で,計画した留学を着実に粘り強く,そして楽しく尽力してください!帰る頃には必ず大きな経験値と自信になっているはずです。応援しています!