留学大図鑑

ソリ

出身・在学高校:
群馬県立高崎北高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
社会国際学群 国際総合学類
在籍企業・組織:

ロシア語×法学 inカザフスタン

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ユーラシア国立大学
  • カザフスタン
  • アスタナ
留学期間:
10ヶ月
総費用:
120,000円 ・ 奨学金なし

語学力:

言語 留学前 留学後
ロシア語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

基本的に午前中は月曜から土曜日までがロシア語であり、午後は全て国際法の授業に出席した。そのため、休日というのは日曜日しかなかったが、融通のきく授業だったため、午後は実際に現地の企業などを訪問し、ビジネス上の法律問題について調査研究を行った。インターンシップは私の留学の中で大きな比重を占めた。民間の利益にコミットした法律を学びたかった為、いくつかの会社に応募し、結果として現地の宇宙関連企業と、当地での万博2017に海外募集枠として採用され、インターンを行った。宇宙関連企業はKazAeroSpaceという民間最大手の企業であったが、カザフスタンはバイコヌール基地を抱え、ロケットの打ち上げも盛んであるし、今後顕在化される宇宙の重要性を学ぶ非常に良い機会と感じ、これを志望した。その内容は非常に実践的かつ専門的であり、民間の宇宙関連企業間アソシエーションの定款作成・改変と、MTCR(ミサイル技術管理レジーム)に将来カザフスタンが加盟することの国内経済に与える影響のリサーチを行った。万博の活動についてはインターネットに取材して頂いた記事があるので、是非そちらを参照して頂きたいが、文化イベントの企画をはじめ、Congress Centreという国連等の国際組織がConferenceを行う会場のレセプションで業務に携わった。

留学の動機

金銭的に余裕のない学生でも留学ができるというチャンスがあり、これを活用し、学問的、実務的知識を獲得しようとしたのが動機の根底にあった。専門は国際法であるので、多くの国有企業(資源系)を有するカザフスタンと日本の企業がビジネスを行う際、国際法的観点から不利益が生じているのではないかという観点、即ち契約上のイニシアチブや適用法の問題などのリサーチを行ってみたかった。

成果

ロシア語は当然の事、当地ではインターンを含め英語を用いる機会が案外に多く、実践の機会に恵まれた。EXPOでは各国の大使級を案内することが多かったので、フォーマルな形での英語運用を習得した。また、日系の企業のオフィスを数社訪問し、失効した契約等を拝読し、法的分析を行った。管轄の違いや契約の構造自体の違い等は実際に契約を読まなければ認識することが困難であり、非常に良い経験となった。

ついた力

環境適応力

寒暖差が1年を通して70度以上、周りに日本人学生は一切おらず、授業、インターンにおいても現地人と同じ環境で受けた。当然、大使館等からのサポートはありながらも、スタートは異郷の地で完全に一人であった。そんな環境の中でインターンを探し、ボランティアを探し、つてを作りながら複数の企業を訪問するというのは、想像以上に柔軟性が求められ、どんな環境においても一定の成果を出す気概や能力が備わった。

今後の展望

石油、宇宙、EXPOと、本当に多様なことに、法律を軸として接してきた。今後も、法律だけに篭らずに、社会において自分の知識に実効性を持たせる方法を、帰納的に模索していきたい。まだまだ将来の道を一つに絞らずに、留学で培った行動力を使い、今後も邁進して行く。

留学スケジュール

2016年
9月〜
2017年
5月

カザフスタン(アスタナ)

交換留学であったが、法学部への日本人の留学は私が初めてで、正直かなりのVIP対応だった。午前中は他の留学生とロシア語を学び、午後は全て現地の学生と国際法を学んだ。寮生活では4人部屋で、宗教や文化の違いがありながらも忌憚なく接していた(アフガニスタン人から「アメリカは好きか」と聞かれた際は肝を冷やしたが)。授業では、法学部なのに口頭試験であったり、英語での授業なのに先生が英語を話すことを拒否したりと、驚くべきことは枚挙に遑がないが、それでも学生は非常に勤勉で、そんな彼らと競争ができたことは普段日本で実感の少ない成果主義というものを理解するいい契機となった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

寮にて
学部長より修了祝いに本の贈呈
学部の先生方と
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2016年
5月〜
2017年
6月

カザフスタン(アスタナ)

KazAeroSpaceという民間の宇宙関連会社での2週間のインターンシップ。外国人は私一人で残りは全て現地のインターン生であった。私の主な任務は、当該会社がイニシアチブをとって組織しようとしているAssociationの設立法規草案を、他の国に存在しているAssociationsのものと比較し、適宜報告をするというものである。また、より大きなテーマとして、カザフスタンが国としてある政治的レジーム(MTCR)に加入した際の経済的なメリットを研究、報告するという指示も受けていた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

KazAeroSpace現地インターン生と
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
6月〜
2017年
6月

カザフスタン(アスタナ)

2017年度はカザフスタンの首都であるアスタナで万博、所謂EXPOが開かれた。そこで私は海外募集枠のボランティアとして初期は企画運営、中盤から後期にかけてはCongress Center という施設にて、レセプション業務に当たった。国連や政府主催の会議のため、大使級や数度カザフスタン大統領も会議に出席していた。主な業務は企画運営では各パビリオンから提案された企画の場所と時間のマネジメント、レセプション業務ではゲストの送迎、席の案内やEXPOに関するアナウンスメントであった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Congress Centerにて現地ボランティア生と
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

私は法学を修めるものとして、非常に恥ずかしい失敗を犯している。というのも、旧ソビエト圏では「移民」カードと呼ばれるものが入国の際渡され、氏名、滞在期間、滞在場所を記入し、移民管理局によって押印される。このカードは実は非常に大切なもので、これをなくすと出国ができず、不法滞在として扱われてしまう(再発行手続きは紛失に気付いたらすぐ行うとしか規定されていないため、その実効性は怪しいものであるが)。私はこれを紛失してはいないが、実はここに記載された滞在場所以外の場所に、連続して10日程度滞在するとこれまた不法滞在として扱われるのである。これを知らなかった私はEXPOのために寮から引っ越しした際、警察に見つかり、方々の手を尽くし裁判は免れたが、非常に煩わしい事態に陥ってしまった。わざわざカザフスタンまで法学を学びに行って、自分を規律している法に無知であったのは、本当に恥ずかしい。

1ヶ月だけと奮発したアパート(3万ちょっと)失敗談はその罰か

挫けずトライ!実践活動は姿勢が重要

  • 帰国後の進路 : その他(インターンシップなど)

留学前、私はカザフスタンにある日本企業と大使館でのインターンシップを志望していた。しかし実際に行ってみると、カザフスタンは当時も今もオイルショック状態でどの企業も忙殺されている。いわんや大使館をや、である。当初のあてが外れた私はトビタテ生としては崖っぷちであったが、留学で早いうちから、アクションを起こせば必ず一定のリターンがあることがわかってきていた。日本では消極的な私も、排水の陣を敷き、世界の超有名企業から日本企業、現地企業とインターン受け入れ先に応募を出しまくった。結果として、非常にありがたいことに私の専攻する国際法の知識を以って活躍できるインターンや、国際的なEXPOで仕事をするチャンスを得た。ここから得た教訓は、とにかく異邦の地では悲観しないことである。悲観すると良いツテはできないし行動の気力も起きない。裸一貫のチャレンジャーとして挑み続ければ、チャンスは絶対にやってくる。実際私は、当初予定したよりも一層実りのある留学になったと感じている。

留学前にやっておけばよかったこと

失敗経験があるので、自分が当地では外国人になるのだという意識を強く持ち、それに関連する当地の法律は最低限押さえておくべきであったと反省している。

留学を勧める・勧めない理由

留学は、「キラキラ」したようなものに感じるが、慣れてしまうとそれは日常化するのであり、つまりそこで何か成果を出そうとしなければ、(語学を除けば)日本にいる時と状況はなんら変わらない。なので、目的意識のない場合、向上心のない場合には留学はあまりお勧めできない。

これから留学へ行く人へのメッセージ

今の時代はトビタテ!を筆頭に留学に対する包括的サポートが非常に充実している。特に途上国への留学であれば、特に金銭上の障壁というのは現在では殆ど無いに等しいのであるから、「行く理由がない」人より「行かない理由がない」人が増えていくのではないかと期待している。是非種々のサポートを受けて目的意識のある留学をし、将来は留学経験者同士、忌憚のない意見を交わしたい。