留学大図鑑

華コウ

出身・在学高校:
石川県立金沢泉丘高等学校
出身・在学校:
金沢大学
出身・在学学部学科:
医薬保健学域医学類
在籍企業・組織:

最良の地域医療を目指して!

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • 台北医科大学医学部医学科, John A. Burns School of Medicine University of Hawaii
  • 台湾・アメリカ合衆国
  • 台北・ハワイ
留学期間:
2ヶ月
総費用:
500,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 500,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検準1級>

留学内容

私は台湾の台北医科大学附属病院と、ハワイ大学の関連病院にて各々1ヵ月間、計2ヵ月の臨床実習を行った。具体的には、台北では家庭医療科、中国伝統医学科、リハビリテーション科で、ハワイでは内科実習と家庭医療科で実習を行った。

これらの留学先を選んだ理由には大きく3つある。
・1つ目は各国の家庭医療の在り方を学ぶこと。
上記の2カ国に加えて、事前実習として日本で家庭医療科を1ヵ月間実習した。各国の医療制度や、社会状況、家庭医の在り方を肌で感じることができ、視野を広げることができた。
・2つ目は東西の医学がどのように融合されているかを学ぶこと。
台湾では、東洋医学と西洋医学の融合を学ぶことができた。お互いの領域の得意な分野を補完し合っており、日本での東西融合の糸口を感じることができた。
・3つ目は臨床能力を向上させること。
日々の活動として、病院にて実践的に医療チームの一員として実習に参加した。具体的には、患者および家族とのコミュニケーションを図り、患者の医療面接や身体診察、上級医へのプレゼンテーションやディスカッションを行った。英語能力の向上はもちろん、系統的に考える能力やプレゼンテーション能力が向上した。

留学の動機

私は将来、総合診療医として日本で地域医療に従事し、地域住民の健康を守ると同時に、その地域の歴史や文化を守っていきたい。留学を決心した理由は、日本、特に私の居住する金沢では、総合診療や家庭医療がまだ深く根付いていない。その状況を各国の総合診療医の在り方を学び、日本の地域医療に活かしたいと考えたからだ。

成果

日本、台湾、米国の医療を実際に肌で感じ、社会や医療制度が与える健康への影響があまりにも大きいことを実感した。具体的には、台湾では日本より医療費が安いため、ある先生は一日で150人以上の患者を外来で診ていた。米国では、ホームレスなど社会的弱者の患者が重症で救急入院する姿を多く見た。今後、最良の地域医療を実践するためにも目の前の患者だけでなく、社会的な健康についての視野を持つことの重要性を学んだ。

ついた力

発信力

オリジナルの名刺を作成し配り、金沢発信を行った。その名刺の表面には、富士山の写真を印刷した。裏面には、冬の兼六園の琴柱灯篭を背景に石川県の形や、自分の趣味である神社、漢方、芸術など、そして金沢の伝統工芸である金箔、九谷焼の写真を掲載し、それらを九曜紋の形に配置した。この名刺を渡す際に、日本、金沢、そして自分の事に関して紹介した。自分の事や、金沢の事をきっかけに現地の人々と深く交流することができた。

今後の展望

将来は、総合診療医として地域医療に従事したいと考えている。留学を経て、社会的健康の視点について興味関心が湧いた。数年後に再度、公衆衛生大学院に留学しMPHを取得し、日本の課題である少子高齢化や地域の過疎化に太刀打ちできるような健康的なまちづくりを医師の立場から模索していきたい。

留学スケジュール

2017年
5月〜
2017年
6月

台湾(台北)

台北医科大学では家庭医療科に2週間、中国伝統医学科に1週間、リハビリテーション科に1週間の実習を行った。家庭医療科では、主に外来見学や病棟回診、教育回診、論文抄読会に参加した。症例検討会では積極的に発言をした。中国伝統医学科では、西洋医学との連携を学ぶことができた。台北医科大学では特に、癌の緩和ケアや脳梗塞後遺症に対して鍼灸治療を積極的に用いており患者さんのQOL向上に貢献していた。実際に、鍼灸治療を体験したり、生薬の調剤法や抽出法を学ぶことができた。リハビリテーション科は日本のそれより包含する領域が広く、子供の発達障害、神経伝導速度、筋電図、超音波下穿刺による神経ブロックや筋膜リリース、理学療法、音楽療法、言語療法などをカバーしていた。実際に一人の小児の患者に連れ添い、一通りの検査を一緒に実践した。超音波にて神経ブロックの手技や筋電図、神経伝導速度の検査原理から検査法を学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

台北医科大学実習中で台北101と自分。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
6月〜
2017年
7月

アメリカ合衆国(ハワイ)

ハワイ大学の関連病院で3週間の内科実習とクリニックで1週間の家庭医療科の実習を行った。内科実習では、チームの一員として朝5時からの回診に参加し、患者さんの問診や身体診察を取り、指導医と英語で議論を行った。指導医に患者プレゼンテーションを行ったり、カルテを自分で作成して添削してもらうことを通じて、先生方との関係性も向上し、積極的に議論に参加できるようになった。クリニックでは、患者さんを3人担当し、彼らの回診を朝の3時から行ったり、クリニックでの外来患者さんに対して予診や身体診察を取り、先生に報告を行った。全身の身体診察の方法を学び、スムーズに実行できるようになった。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ハワイで居合道体験をした時の写真。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

台湾の留学中に出会った女性の言葉が非常に印象的であり、日本人としての自己同一性や自分の軸とは何か、日本の歴史や文化について深く考えさせられる経験となった。その女性は私に「どうして日本の若者は政治に興味が無いのか?」、「台湾は国だと思いますか?」という2つの質問を投げかけてきた。トビタテの事前研修にて、自分の軸について再考し、事前に台湾と日本との関係や台湾の歴史などを学んだことによって、その質問に対する答えを何とか返すことができた。この経験から「日本から出て、世界に飛び込むとそれぞれが日本代表である」というトビタテの事前研修で学んだ言葉が身に染みて理解できた。彼らに対して受け答えする私の発言が、その人の日本像の多くを占めることになり得る可能性があり、同時に大きな責任があると感じた。

金沢出身の八田與一像との写真

親しい友人に相談せよ!

  • 留学先探し : 大学

このトビタテ留学JAPANについて、同じ臨床実習班の友人から話を聞いて応募することとなった。因みにその友人もトビタテ第6期生に同じく合格している。その当時は、応募締め切りまで残り5日で、留学先もハワイ大学しか決まっていないという状況であった。彼は親身になり、私の応募書類などにも目を通したり留学先についてもアドバイスをしてくれた。そのおかげで、無事5日間という短い期間で書類を書き上げることができ、しかも、ハワイ大学だけではなく台北医科大学にも留学することができた。彼のアドバイスが無ければ、トビタテにも採択されることもなく、台北にも留学することはなかっただろうと考える。そのことから、自分で悩みや葛藤を打ち明けてみることで、自己の範疇を超えた活路を見出すことができるかもしれないと感じた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学に行き、未知との体験をたくさん経験してください。未知との体験はいつもストレスフルですがそれを経験することで得られることは多いと考えます。相手に共感と敬意の気持ちを持ちぶち当たってみてください!