留学大図鑑

小児外科プロフェッショナルを目指して

留学テーマ・分野:
病院実習
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • シンガポール国立大学医学部付属病院・チェンマイ大学医学部付属病院
  • シンガポール・タイ
  • チェンマイ・シンガポール
留学期間:
2か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 500,000円
  • 香川大学医学部同窓会より 20,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

2017年1月28日から4月2日までの9週間、チェンマイ大学(タイ)とシンガポール国立大学へ留学しました。チェンマイ大学医学部付属病院では、内科に所属し、HIV/AIDSや敗血症などの感染症や悪性腫瘍などについて学び、加えて、腹腔穿刺や動脈血ガス測定などの多くの臨床手技の習得を行いました。シンガポール国立大学医学部付属病院では、小児心臓血管外科と小児外科に所属し多くの手術を見て学びました。第一助手にも何度かつかせていただき、手術に参加することができました。また、国際病院としての在り方を学びました。

留学の動機

~チェンマイ大学~
【①臨床手技を学ぶ】日本の医学部では患者さんに医療行為が行えないので実践力がつかない
【②HIV・AIDSの治療法について学ぶ】
【③マラリアとデング熱の診断と治療が一人でも出来るようになる】

~シンガポール国立大学~
【④小児一般外科・小児心臓血管外科】
【⑤国際病院とは何かを自分の目で見て学ぶ】

成果

~チェンマイ大学~
【①臨床手技】沢山の技術を身につけた。
【②HIV・AIDS】実際の患者さんを通し具体的な治療について学べた。
【③マラリアとデング熱】未達成➡2017年夏に再留学し目的達成

~シンガポール国立大学~
【④小児外科】多くの症例を見てノートにまとめた。第一助手も行った。
【⑤国際病院】実際に身をおくことで国際病院としての在り方を学んだ。

ついた力

行動力

主体的に動くこと・実践することの大切さを身を持って学びました。具体的には、医師から指示されたものを行うのではなく、自分で考えて動いたり、自分からやりたい事を遠慮せずに積極性を持ってお願いしおこなっていくことが、自分の力になると分かりました。

今後の展望

実践することが自分の力になる。具体的には外科医スペシャリストになるために、手術にメインの執刀医としてどんどん参加する事だと考えました。いつまでたっても助手では力はつかない。自分の頭で考えて、責任感もって臨むことは、当然容易ではないが、そうすることで初めて自分の力となる。将来はアメリカやシンガポール、途上国も含めて、手術を多くやらせてもらえる場所でまず学びたいと思います。

留学スケジュール

2017年
1月〜
2017年
2月

タイ(チェンマイ)

毎朝7時半へ病棟へ行き、夜19時まで、3日ごとに夜12時まで病棟実習を行いました。『留学生=お客さん』という概念があるようで、もっと遅く来て早く帰っても良いと言われたのですが、現地の医学生と同じように学ぶことで、沢山の事を吸収して身につけることが出来ると考えそのようにしました。日本では行えないような実習の日々を送ることが出来、大変勉強になりました。
<行った手技の一覧>動脈血ガス測定(橈骨動脈採血)、静脈採血・ルート確保、NGチューブ、腹腔穿刺・胸腔穿刺・腰椎穿刺、局所麻酔注射、心電図測定、傷口のドレッシング・ガーゼ交換、胸腔ドレーンやTPNの抜去、便検査・血液検査(病理)、輸血、入院患者への全身の診察、心臓マッサージ

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

内科病棟で3週間一緒に実習を行った看護学生と
内科病棟で夜勤の前にとった夕食
香川県の特産品(讃岐うどん)を作りました
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

20,000 円

2017年
2月〜
2017年
4月

シンガポール(シンガポール)

前半2週間を小児心臓血管外科で、後半2週間を小児成育外科で学びました。
小児心臓血管外科の滞在期間は通常時より手術数が少なかったのですが、香大病院では小児心臓の手術は行っていないので大変貴重な機会でした。手術スピードが大変早く、欧米スタイルの手術に非常に驚いた一方で、全体的には雑な部分もあり、日本のレベルの丁寧さを改めて実感しました。
また、小児外科ではチームの一員として助手に何度もつかせていただき、大変良い経験となりました。日本に留学されていた先生も多く、手技に日本の美を感じることもあり、症例数が多いゆえスピードも速く、レベルの高い手術が行われていました。外来では、術前の診断、術後経過など、多くの疾患を見ることができました。特に手術後の目立たない傷跡が印象的でした。外来のためだけに、飛行機に乗って海外から訪れる患者さんには驚きを隠せませんでした。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:住居~病院までの交通費

7,000 円

お世話になった先生方と
ある日は手術7件で死ぬかと思いました
手術にも助手として何度か参加しました。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

45,000 円

生活費:月額

40,000 円

項目:住居~病院までの交通費

7,000 円

2017年
7月〜
2017年
8月

タイ(メーソート、チェンマイ)

メーソート公立病院において、主にマラリアとデング熱の診断と治療について学びました。デング熱の症例は10例以上実際に見ることができ、どのように診断がくだされて、実臨床ではガイドラインにどの程度そった治療がなされているのか学ぶことができました。夕方から夜までは救急ERに配属させてもらい、来院する患者さんの診察を学生や研修医と行いました。中でも、患者さんを診て、そのほかの疾患をうまく排除しながらも、デング熱をしっかりと鑑別して疑うことができるようになったのは大きな成果です。マラリアの症例も2例ほど見ることができ、実際の患者さんで症状がどう出ているのか、診断や治療について学ぶことができました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

11,000 円

生活費:月額

25,000 円

項目:航空券代

40,000 円

マラリアとデング熱はノートを作って常に持ち歩いていた。
突然の日本からのメールにも快く実習を受けてくださった先生。
メーソート公立病院のスタッフ・学生と
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

11,000 円

生活費:月額

25,000 円

項目:航空券代

40,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

心臓マッサージを行いました。
前日の晩に運ばれてきた患者さんの容態が悪化して、翌朝、回診しているときに心肺停止になっているところを発見されました。急いで、CPR(心臓マッサージ)をしました。自分も志願して参加しました。自分とCMUの6年生、研修医1名、看護師さん2名の5人で、CMUのガイドラインに沿って、1サイクル2分ずつ、CPRを3サイクル✖️5人(約30分)行いました。

心臓マッサージをしている時、不思議なことに自分が心臓から血液を送り出している感覚が伝わってきます。
患者さんの命が自分の手にかかっている、というのが分かるんです。

しかし・・・
みな一生懸命頑張ったんですが、患者さんを助けることができませんでした。

そして、最後の15サイクル目は、私でした。

「ゆうき、次が最後だからね」
終えた瞬間、患者さんを助けられなかった、その悔しさと悲しさが込み上げてきました。

開いた瞳孔、冷たくなっていく身体。そこには死がありました。

医療従事者は死にどう立ち向かい、死に直面した時、何を考え、どう次に活かしていくのか。
自分の死生観をはっきりさせて医療に携わっていきたいと強く思いました。

場となった内科病棟

ココでしか得られなかった、貴重な学び

患者さんへ行ったインフォームドコンセント。
治療の難しい大学生の男の子が病棟へやって来ました。
お父さんが日本人でほとんどタイ語ができず、日本語ができる唯一の自分が、病状から治療法の説明、またこの病気の症状のため暴れることがあり、その際に縛っておく許可をとるという大役をうけました。

私は、その病気のガイドラインをまず熟読し、患者さんの病状と今後の治療を医師の方からお伺いしました。
そして、説明のために簡単な病気の説明と今後の治療法を紙に書き、患者さんへ見せながらお話ししました。

結果として、不安を抱えていた患者さんのご家族の方に理解していただくこと、また患者さんや患者さんのご家族の方と信頼関係を気づくことができました。

医学生としてこのような機会を与えていただいたのは大変よい経験になりました。

(※現在、この患者さんは退院されて外来で通院されており完治に向かっています!)

「見学」にきた学生としてではなく、医療従事者として取り組んだ

『 トビタテ!留学JAPAN ~日本代表プログラム~ 』 に応募しよう!!

  • 費用 : 奨学金

私は、文部科学省の『トビタテ!留学JAPAN ~日本代表プログラム~ 』を利用して留学しました。奨学金が目的だったのですが、それ以上に大変よい学びを得ることが出来ました。

【トビタテ!留学JAPANの奨学金以外の良いところ!】
①応募する時に書類を作っていくので、自分の留学について、はたまた将来について考えることが出来る。
②事前研修で自分の留学をブラッシュアップできる。そして、方向性は違えど、同じ大きな夢を持った仲間ができる!
③留学中(・前後)しんどいときがきっとやってくる。そんなときに相談してくれる仲間ができる。
④事後研修で留学➡留学後➡将来へという流れのブラッシュアップができる
⑤ヤンググローバルリーダーになることの自覚がつく
⑥これから世界で必要とされるものごとが分かる。
などなど!!トビタテ!留学JAPANは良いところばかりです!!!

一緒にトビタちましょう!
留学はおいしい(笑)
時にはのんびり(笑)

スマホは普段からSimフリーを使おう!

  • 生活 : 携帯

海外に行ったときに困るのが・・・そう!携帯電話です!!

なぜかというと、日本の携帯はSimロックがかかっているからなんですね。。。

海外では安く携帯電話が手に入ります。通信費もかなり日本よりはお値段低めです。
しかし、携帯電話だと普段から使い慣れているものの方がいいですよね♪

私は、SimフリーのiPhoneを普段から使っています。
すると・・・海外に行ったときはsimカードを現地で買うだけで済むんですね!

これから海外留学される方で買い替えようかなと思っていらっしゃる方は是非この機会に考えてみてください!!!

迷子になっても自力でたどり着ける!
海外版は音が鳴らないから一人カフェしても自撮りできる(笑)
友だちに置いていかれても携帯があれば現地集合可能(笑)

友だちが大切

  • 周囲の説得 : 恋人・友人

最後に。困ったときに助けてくれるのは、そう、友だちです。
私は、決して友人は多いほうではありません。
いつも一緒にいる友達がいるかというと、そういうわけでもなく。
どちらかというといつも一人です。

それでも、私には大切な友人が何人かいます。
場所が遠いので、いつも一緒にいるわけにはいきませんが、困ったときは連絡したり、何もなくても、声を聞いたり、ちょっとLINEするだけで、落ち着いたり。

留学中も、悩むこと、困ること、たくさんあると思います。

そんなときに頼れる友達がいると留学は少し不安のないものになると思います。

悩むのはあたり前。ひとりで悩まずに。そんなときは解決しなくてもいい。ただたわいのないことを話すだけでいいんです。

ここに、悩んでいるひとがいたら、この先悩んでしまう人がいたら、と思って、書いてみました^^

大切な友だち
大切な仲間
留学先まで遊びに来てくれた。一番の親友。

留学前にやっておけばよかったこと

☆医療系学生のみなさんへ
留学先で勉強をする上で一番困るのは医療英単語です!!!これはやってもやってもきりがなく、次々わからない単語が出てきます。私も、アメリカの国家試験のテキストを使ったり、普段から医学英語に触れていたのですが、それでもまだまだ足りないなという感じでした。それでも、少しでもやっていくと全然違うので、ぜひ留学前に最大限フルパワーでがんばってみてください!

留学を勧める・勧めない理由

~留学は学びか遊びか~
①ONとOFFを切り替えること ②遊びと学びの割合を決めること
勉強をがんばりたい人は①に重きを置いたらいいと思いますし、私もそうしていました。ただし、ある程度の余裕が出てきたら、②にも重きをおいていくようにしました。②は、そこで意外な出会いがあって、①につながったり、いいアイデアが生まれたり、予想外なことがおきます!なので、ほどほどに勉強してほどほどに遊びましょう!

これから留学へ行く人へのメッセージ

えっ!?これいいのかな・・・・
迷惑かなぁ・・・
どうしよう・・・

これは以前の私です。

留学では、遠慮は要りません。(注意:礼儀は必要)

どんなことも、とりあえず行動してみる。
だめだったら、そこで考えたらいい。
失敗をおそれないでほしい。

とにかく!!『飛び込もう!』

きっといい出会いと学びがありますよ♪
お気をつけて。いってらっしゃい^^