留学大図鑑

永本

出身・在学高校:
大阪府立天王寺高等学校
出身・在学校:
京都大学大学院
出身・在学学部学科:
理学研究科
在籍企業・組織:

新しい有機合成反応の開発

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・理学・数学・物理・化学・生物・地学
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • カリフォルニア大学バークレー校化学科
  • アメリカ合衆国
  • バークレー
留学期間:
3か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 680,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 940> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

私は大学院の博士課程で,遷移金属触媒を用いた有機化学反応の研究を行っています.2016年8月〜11月の約3か月間,カリフォルニア大学バークレー校化学科でVisiting Studentとして研究を行いました.留学先では金属触媒と可視光を利用した有機反応の開発に取り組みました.渡航前にメールをやりとりしていた段階では別のテーマに関わりたいと伝えていたので,正直なところ最初は少しがっかりしました.しかし光反応の開発は私自身経験がなく,新しいことに取り組めるいい機会をもらえたと思います.留学先の研究室でも立ち上がったばかりの新しい研究テーマだったので,日々試行錯誤の繰り返しでとても勉強になりました.

留学の動機

遷移金属はとても種類が多く,その反応性や扱い方も様々なので,自分が扱っているものとは性質の異なる金属錯体について学び,視野を広げたいと考えていました.私は特に不斉合成という分野に興味があったので,そこに強みを持つ研究室に留学したいと思い,学会や論文などで情報を集めました.

成果

研究面では,上手くいく反応を見つけることができました.論文にまとめる段階まではできませんでしたが,少しでも次につながる結果が残せたと思います.研究は試行錯誤の繰り返しでしたが,その過程でのチームメンバーとのコミュニケーションも非常に勉強になるものでした.また,現地でたくさんの研究者の方と知り合うことができ,新しいつながりができました.

ついた力

行動力

留学先の研究室ではメンター制度のようなものがなく,最初は右も左もわからない状態でした.直接研究テーマに関わること以外にも,とにかく何でも周りの人に聞いて,自分から積極的に研究室全体に関わっていけるよう意識しました.

今後の展望

留学先での研究は,自分の博士課程での研究と直接つながるものではありませんが,得られた知識や経験をこれからの研究にも生かしたいと思っています.将来は有機合成を基盤として,たくさんの人の生活を便利にできるようなモノづくりがしたいです.

留学スケジュール

2016年
8月〜
2016年
11月

アメリカ合衆国(アメリ合衆国)

留学先の大学では安全教育が非常にきちんとしていて,実験を始める前のトレーニングに約2週間かかりました.私は留学期間が3か月と短かったので,早く実験がしたくて焦りましたが,トレーニングの内容が充実していてそれも勉強になりました.普段は基本的に1日中研究室で実験をして,何か結果が出たらそのデータをもとに次の方針を話し合うということの繰り返しでした.教授が多忙で研究室の人数も多かったため,教授と直接話せる機会はあまり多くありませんでしたが,同じテーマに取り組んでいるポスドク,大学院生の3人でよく話していました.毎週月曜日の午後はゼミがあり,研究報告などでは立場に関係なく活発な議論を交わされていてとても刺激を受けました.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

145,000 円

生活費:月額

60,000 円

研究室のメンバーとの飲み会
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

145,000 円

生活費:月額

60,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

留学先の研究室は,世界トップレベルの成果を出し続けているところだったので,設備など必要なものは何でもあると思っていました.しかし,実際に行ってみるとそういうわけではなく,不便なこともありました.それでも周りの人はみんな,自分で工夫して方法を見つけながら研究に取り組んでいて,どんな環境でも結果を出す方法を考え出す熱意にとても刺激を受けました.

実験室

現地の先輩に聞く

  • 事前準備 : 渡航手配(VISA、保険、持ち物など)

留学の2ヶ月ほど前,ビザ取得に関連する手続きがなかなか進まなかったり,住宅事情がわからず家探しに困ったりしていました.そこで,留学先の研究科のウェブサイトから,留学先の研究室や比較的近いところの研究室の名簿を探し,日本から留学している学生やポスドク研究員を探しました.また,学会などで知り合った人に,同じ場所に留学したことがある人や今留学している人がいないか聞いてまわり,実際に現地にいる人を一人紹介してもらうことができました.
その方が渡航前後にどんな手続きが必要でどれくらいかかるかを教えてくださり,事務担当者とのやりとりもフォローしてくださいました.結局ビザ取得に必要な手続きが遅れていたため出国が2週間遅くなってしまったのですが,焦らずに対応できたのはその方のおかげだと思います.家探しに関しては,周辺の治安や通学事情などを聞き,準備に関してアドバイスをもらうことができました.

留学前にやっておけばよかったこと

語学の勉強です.化学の専門分野に関しては,日本でも英語発表や英語論文があるのでなんとかついていけるのですが,日常会話は最初全然ついていけませんでした.周りの人ともっと打ち解けるために,語彙を増やして自分から喋る練習をもっとしておけばよかったと思います.

留学を勧める・勧めない理由

留学ではたくさんの人と関わることができて,視野がとても広がりました.外国のこともインターネットなどで気軽に調べられますが,実際に自分で体験すると新しい発見がたくさんありました.私は博士2年で留学したので,トビタテ生の中では遅い方だと思いますが,留学はいつ行っても価値あるものにできると思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は,百聞は一見に如かず,ということわざがぴったり当てはまると思います.現地で滞在する間だけでなく,その準備や帰国してからの経験も含めてたくさんのことを学べるので,自分の視野がきっと広がります.