留学大図鑑

中川盛太

出身・在学高校:
大阪府立大学工業高等専門学校
出身・在学校:
長岡技術科学大学
出身・在学学部学科:
機械創造工学
在籍企業・組織:

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ドイツ・イルメナウ工科大学での10ヵ月の研究留学のほかに、タイ王国・Western Digitalでの6ヵ月間の長期インターンシップの経験があります。ご気軽にご連絡ください。

ドイツへ最先端精密計測を学びに行く

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • イルメナウ工科大学・プロセス計測およびセンサー技術研究所
  • ドイツ
  • イルメナウ
留学期間:
10ヵ月
総費用:
1,800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,800,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

修士論文のテーマである超精密一次元測長技術と留学先であるドイツ・イルメナウ工科大学の精密三次元測長技術を組み合わせて、産業に応用できる新たな測長技術の提案・実用化を目指して留学。現地の精密計測装置の企業へのプレゼンテーションと研究成果の論文発表を目標に、10ヵ月間、研究に従事した。留学中、現地の企業へプレゼンテーションを行い、技術者の方々から、アカデミックでの研究成果を産業へ応用するための有益なフィードバックをいただいた。留学後、研究成果を国際誌に発表するために、現在、頭に汗しながら執筆中。

留学の動機

学部4年次に大学の長期海外実務訓練制度を通じて、タイ王国・ウェスタンデジタルで、HDDの組み立て生産に関するインターンシップを行った。そこでの、英語でのコミュニケーション(特に技術的なディスカッション)で苦労した経験、異文化交流の経験、そして何よりも海外で同世代の友人ができた経験から、もう一度、海外に行きたい、今までとは全く違う国、全く違う環境に身を置きたいという願望があり、留学を決意。

成果

今までの自分が携わった研究分野(計測学・レーザを利用した精密測長)に対する視野が広がった。また、議論好きなドイツの研究者・技術者に混ざって研究していく中で、有益なディスカッションをする技術を学んだ。研究がうまくいかないときに、周りに有益なフィードバックをもらえるように相談することや、粘り強く我慢することを学んだ。また、好奇心を高く保つための、旅の技術を学んだ。

ついた力

コツコツ我慢力

留学開始から6ヵ月以上経っても、自分が目標としていたような結果が全く得られず、焦りから苦しい日々が続いた。結果が出なくて気分が沈んでいるとき、研究員の仲間が励ましてくれたり、旅行に連れて行ってくれたりした。苦しい中でも文献を読み、新しいアイデアが出せるようになり、研究後半では、ほぼすべて自分のアイデアでプロジェクトを進めた。最後には、国際誌に発表できるレベルの成果を挙げることができた。

今後の展望

私は新潟県長岡市の地方大学に在籍しながら、タイ王国に6か月間、ドイツに10ヵ月間と海外での長期留学の機会に恵まれた。今後の中期的な目標は、地方大学でも海外留学のチャンスがあることを発信していくことである。また、日本は技術立国であり、たくさんの凄腕技術者たちが現場を支えている。しかし、一般の人々の認知は低いように感じる。長期的な目標はこうした技術者たちに関する認知を広げる活動をしていくことである。

留学スケジュール

2016年
4月?
2017年
2月

ドイツ(イルメナウ)

修士論文のテーマである超精密一次元測長技術と留学先であるドイツ・イルメナウ工科大学の精密三次元測長技術を組み合わせて、産業に応用できる新たな測長技術の提案・実用化を目指して留学。現地の精密計測装置の企業へのプレゼンテーションと研究成果の論文発表を目標に、10ヵ月間、研究に従事した。
留学中、現地の企業へプレゼンテーションを行い、技術者の方々から、アカデミックでの研究成果を産業へ応用するための有益なフィードバックをいただいた。留学後、研究成果を国際誌に発表するために、現在、頭に汗しながら執筆中。

費用詳細

学費:納入総額

20,000 円

住居費:月額

40,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:渡航費・その他

400,000 円

ラボのメンバーで撮った写真。
キャンパスの学生寮から見えるイルメナウの町。
費用詳細

学費:納入総額

20,000 円

住居費:月額

40,000 円

生活費:月額

100,000 円

項目:渡航費・その他

400,000 円

スペシャルエピソード

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

私が滞在していたところは、ドイツのイルメナウという小さな田舎町でした。観光できるような名所はなにもなく、一番ポピュラーなイベントが、ハイキングというとても素朴な町でした。しかし、イルメナウ大学の学生たちはとても活発で、毎週末、ショートフィルム・フェスティバルなど、何かに理由をつけてビールを飲むイベントを開催していました。友人いわく「すべてのイベントはビールを飲むための言い訳」だそうです。驚くべきは、町全体がこうした学生のイベントに協力的で、必要とあらば、イベント開催のために教会や法廷を貸し出してくれるということです。小さい町ながら、こうして日々の生活に工夫して、楽しみを見出しているところに関心しました。留学中は、研究が行き詰まったり、ホームシックになったり、苦しいこともありましたが、定期的にこうしたイベントに参加して、リフレッシュしていました。

ラボメンバーと行くハイキング
町のバーを貸し出して開催されたショートフィルムフェスティバル

英語の前に大事なこと

  • 語学力 : 英語

 留学に対するハードルの一つは、英語やその他言語でのコミュニケーションへの不安であると思います。私自身も、高等専門学校出身で、英語は苦手科目です。生まれてから20年以上、日本から出たことがなかったので、初めての海外でタイに行ったときも、大変苦労しました。それに今からひっくり返っても、ネイティブみたいに英語を使うことはできないでしょう。それでも、ドイツでそれなりに研究をして、生きて帰ってくることができました。私は、英語はできるに越したことはないけれども、絶対必要な条件ではないと思うのです。海外の私の友人は、私の英語の上手・下手には全く興味がありません。友人が私に期待していることは、一緒に楽しい時間を過ごすとか、私がどういう人なのか知りたいとか、そういうことなのです。彼らは、私の話と同時に、私の表情や身振り手振り、仕草などよく見ています。とても自然なことですが、そこから私が話した言葉以上にたくさんの情報をキャッチしています。そのため、私が海外の人をとお話しするときは身振り手振りも、表情も大げさにします。ときには、絵をかいたり、ものを使ったりします。また、友人の話の中で自分が分からなかったことは、分かるまで何回も聞きます。それは、全く恥ずかしいことではありません。お互いの意思疎通をするためにとても大切なことです。就職活動をすると、「コミュニケーション能力」という言葉をよく耳にします。この言葉は、コミュニケーションは個人に依存した能力であることを暗示しています。しかし私は、コミュニケーションとは“双方の努力で作り上げるもの”だと思います。相手に最高の興味を持って接する、自分の好きなことを熱心に話す。そういった普段の日常でも、少しの勇気と努力があればできるようなことが、どこで、どんな人と会う時も大切なことだと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

研究で使う英語だけではなく、現地の言葉をたくさん覚えておけばよかったと思います。
初対面の人達とアイスブレイクをしたいときに、少しでも相手の国の言葉や、何か情報を知っているとスムーズにコミュニケーションができます。時間があるときに少しずつでも、新聞や本、インターネットでこれから行きたい国やこれから出会うかもしれない人たちの国のことを調べておくのがいいと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学中は、自分の思っていることや、やりたいことを常に周りの人たちに言い散らかしておくことが大切だと思います。わがままな人だと思われるくらい、発信しておくことが大切だと思います。あとは、自分だけでは、どうにもならないこともあるので、それについては考えすぎないで楽観的になりましょう。満身の力を込めて、現在に働いてください。