留学大図鑑

ユーキオノ

出身・在学高校:
大阪府立四條畷高等学校
出身・在学校:
京都大学大学院
出身・在学学部学科:
工学研究科
在籍企業・組織:

再生可能エネルギーの可能性の模索

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・地球・宇宙科学・環境科学・エネルギー・原子力
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • KTH Royal Institute of Technology
  • スウェーデン
  • ストックホルム
留学期間:
10か月
総費用:
2,030,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル<TOEIC755> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC820>

留学内容

日本で取り組んでいた再生可能エネルギーの研究を更に深めるためにKTHのdESA (Division of Energy Systems Analysis)に留学することを決めました。計画段階で大まかに研究を考えていきましたが、先方の説明を聞き、論文を読み、ディスカッションをすることで自分の研究テーマと研究室で注力されているテーマを合わせたような形になりました。この時、自分の考えをしっかりと持っていたので流されずにテーマを決められたと思います。プロジェクトへの参加ではなかったので、基本的には全て自分で方針を決め、進めていき、時々自分からディスカッションをしに行くという形でした。自分の中で芯を持ちながらも柔軟に対応していくことが重要だと思います。また、実践活動としてドイツのメガソーラー、スウェーデンのバイオマス発電所、デンマークの洋上風力発電所におけるフィールドワークを計画していました。受け入れ先を探すために非常に苦労しましたが、予想以上に濃い内容になったため非常に良い経験になりました。

留学の動機

世界が急速なグローバル化を進めている中で、技術を持って世界を体感しに行きたいという思いがあり、留学を決意しました。この留学により得られるであろう経験を考えると、1年留年してしまうことは全く気になりませんでしたし、その1年をより意義深いものにしようという思いを持っていました。より専門的な研究に取り組めたので修士で留学できたということは大きな利点だったと思います。

成果

最終的には最終プレゼンテーションまで終わらせ、日本で取り組んでいた研究内容を盛り込めたので、こちらからも提供する技術があり、認めてもらえたと思います。自主性や、語学力を超えたコミュニケーション力は非常によく身に付いたと思います。また、先方で研究した初めての日本人だったので、双方にとって新しい経験を生み出すことができたことはプラスになったと思います。

ついた力

問題解決力

実地調査に関して多くの企業に連絡を取りましたが、断られ続けたため、それまでの問題点・解決策を探すことに時間を費やしました。個人での申し込みでは断られていたことから、他団体への同行の許可を求めると、メガソーラーではカザフスタンの視察団に同行する許可が下りました。バイオマス発電所では、日本のメディアで紹介されていたと伝えたことをきっかけに許可を得ました。最終的に14社に断られましたが完遂できました。

今後の展望

シミュレーションソフトOSeMOSYSを扱える唯一の日本人として新しいプロジェクトに参加します。エネルギーシステム分析の最高峰であるKTHのEnergy Systems Analysisにおいて研究した初めての日本人として、世界と日本を繋ぐ役割を担えると思います。日本におけるエネルギーシステム分析の研究の促進に貢献したいと考えています。エネルギーにより日本と世界を繋げたいと考えています。

留学スケジュール

2016年
4月〜
2017年
1月

スウェーデン(ストックホルム)

KTHのdESAで再生可能エネルギーの導入に関する分析の研究をしていました。研究室内は約15ヶ国20人のPhDとVisiting Researcherで構成されていました。教授とのディスカッションで決めた研究テーマを自分の方針に従って進めました。得意分野によって2人の指導員が付いてくれ、その周囲も巻き込みながらディスカッションを盛んにしていました。寮はオフィスから徒歩3分の好立地でした。セメスターの途中に留学を開始したため、偶然同時期に留学を終了した学生と入れ替わりで入寮することができたのだと思います。コリダーはキッチンが共有で、8部屋に様々な国籍の学生が住んでいました。入寮当時のキッチンは非常に汚かったのですが、休暇中にキッチンを掃除したところ、次のセメスターには全員が自主的にキッチンを掃除し、共有スペースには常に誰かがいるといった仲の良いコリダーになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

52,000 円

生活費:月額

85,000 円

項目:日本の在籍大学の学費

44,000 円

研究室のメンバーとコリダーメイトとの寿司パーティ
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

52,000 円

生活費:月額

85,000 円

項目:日本の在籍大学の学費

44,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

居住ビザの延長許可がなかなか下りず、実践活動を決行する日が近づいてきました。居住ビザがなければ、スウェーデン国内に滞在することはできても国外に出た場合に再入国することができない可能性があります。私は実践活動を実施するために5ヶ月ほど様々な企業に連絡を取り続けて、やっとの思いで受け入れ先を見つけたので絶対に敢行したいと思っていました。しかし、居住ビザなしで強引に敢行することはリスクが大きすぎるため、最悪の場合中止も視野に入ってきました。そんな中、周囲の友人達から、やれることを全てやってみるようにと励まされたこともあり、まずは移民庁宛に教授に手紙を書いてもらいました。更に幾度か移民庁に電話し、直接訪問もしましたがとにかく待つように言われるのみでした。日本大使館にも助言を求めましたが、助けることはできないということでした。それでも諦めずに移民庁に通うと、警察に電話することを助言されました。警察はデンマークとの国境警備も担当していたからです。警察に電話すると、丁寧に対応してくれ、延長申請の書類と期限切れの居住許可があれば再入国可能であると言われ、実践活動を実施することができました。その後、すぐにビザの延長許可も取得し、事なきを得ました。この経験から、困難に直面したときにも、とにかく動き続けることで道が開けることを学びました。

デンマークの風力発電会社の方とのディスカッション

TOEFLとIELTS

  • 語学力 : 英語

トビタテ留学JAPANには語学力に関する採用基準はありませんが、留学先を決めるためにほとんど必ず語学力を求められます。その際に使われるのがTOEFLとIELTSのどちらかである場合がほとんどです。このどちらが自分に適しているかを見極めることで、基準に達する可能性が高くなります。

留年の是非

  • 単位・留年 : 休学・留年

留年を理由に留学を躊躇う学生もいますが、留年することがマイナスになると私は思っていません。大学間交流協定校で交換留学をする場合は休学をできず、留年をせざるを得ない場合もあります。しかし、休学も留年も内容が同じであれば学費の支払い先が変わるだけです。就職活動においても1年多く大学に在籍したとしても、その内容が充実したものであれば、むしろプラスの要素になります。

研究室への研究留学

  • 留学先探し : 大学院

研究室に研究留学をする場合は先方の許可を得る必要があります。研究室間の繋がりがあれば、それを利用すれば良いと思います。私は研究室間のコネクションのない研究室を希望したので、自力で許可を得る必要がありました。最初はwebに載っている教授のメールアドレスにメールを送りましたが返信はありませんでした。後で聞くと毎日100件以上のメールを受信するので全てはチェックしないということでした。そこで、webに乗っているVisiting Researcherのメールアドレスに連絡するとすぐに許可をくれました。したがって、自力で連絡を取る場合は複数の関係者にメールを送ると良いと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

居住ビザの有効期限や延長申請を始めるべき日程などわかる範囲のスケジュールを把握しておくことは当たり前のことですが徹底しておくべきです。複雑な手続きが多くストレスがかかることも多いので、普段なら見落とさないことも見落としてしまうことが多いのでスケジュールは何かにメモするようにするべきです。

留学を勧める・勧めない理由

留学先に依るかもしれませんが、国際的な場で生活していると、どの国の人も日本文化や技術に興味を持っており、尊敬していることを感じます。日本に誇りを感じ、日本人であることを強く実感させられます。一方で、国際色が豊かで、異なる国籍の人々が集まることが日常なので、日本人と外国人という感覚はなくなりました。日本にいると得られない感覚を得ることで世界観が変わり、人生が変わると私は思うので留学を強く勧めます。

これから留学へ行く人へのメッセージ

日本にいると困らないようなことが非常に大きな困難として立ちはだかることもありますが、とにかく動いてください。動けば助けてくれる人は必ずいます。助けてくれた人たちに何か一つでもしてあげることがあればそれがかけがえのない繋がりになります。また、自身の状況を把握することは重要ですが、そこで型にはまることなく、可能性を広げてください。きっとそこから何かが生まれます。