留学大図鑑

たけ

出身・在学高校:
東京都私立城北高校
出身・在学校:
東京工業大学
出身・在学学部学科:
電気電子工学科
在籍企業・組織:
東日本旅客鉄道株式会社

材料分野からみる有機太陽電池

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • シンガポール国立大学 Department of Physics Organic Nano Device Laboratory
  • シンガポール
  • シンガポール
留学期間:
3ヵ月半
総費用:
800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 700,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC 815、TOEFL 80> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<まだ受けていない>

留学内容

シンガポール国立大学にある”Organic Nano Device Laboratory(ONDL)”にて有機太陽電池の変換効率向上に向けた、デバイス開発の研究を行った。ONDLは化学・材料開発グループとデバイス開発グループが共同して、変換効率、耐久性・安定性の優れた有機デバイスを開発する研究室であり、私はそこで新材料・新素材を有機太陽電池デバイスに組み込んだときにどう性能が変わるかを検証した。具体的には、ドーピングによるオリジナルの正孔輸送層(正孔という電荷を効率よく輸送し、電流を生み出しやすくするための層)と同じくドーピングによるオリジナルの発電層(一般に有機太陽電池ではp型・n型と呼ばれる二つの異なる材料を用いて発電領域を作るのだが、本実験ではさらにドーピングをすることでこの二つの材料の親和性を向上させた)を導入したデバイスの開発を行った。最終的にONDLが持つ最高変換効率の記録を破ることは出来なかったが、ONDLが持つ正孔輸送層の中で最適なものを発見することができた。

留学の動機

幼少期から海外に携わる経験が多かったことと海外出張をする父や姉の背中を見て、自分も将来海外に携わる仕事をしたいと思った。将来海外で仕事をするにあたって、学生時代の中長期の海外経験は必要になるはずだと思い、留学を志す。日本の技術を世界に広める、また世界の技術を日本に取り組む役割を担いたいという思いから、専門領域における留学(研究留学)を計画した。

成果

自身が留学前に掲げていた専門性とコミュニケーション能力の向上は図れたと思う。最初の内は指導教官からの指示を受け実験を進めていたが、後半は自分から実験計画について提案したり、実験結果について議論ができるようになった。特にぶち当たっていた課題に対して、自分が解決策を提示し、そのもとに実験を行い成果を解決できた時は非常に嬉しいものがあった。

ついた力

行動、対話力

当たり前のことだが、困難な状況に陥ったときに自分から動かないと誰も動いてくれない。私は鍵の故障や騒音など住居トラブルに見舞われ、その都度管理人に英語で交渉した。意見が通らなかったことも多々あったが、はっきりと自分の意見を言えるようになったと思う。研究についても、実験を進めるにあたってよく議論をした。

今後の展望

インフラ業界に進みます。国内指向の強い業界ですが、海外からの技術を取り組んで日本に活かす、そしてそれを国民の皆様に還元したいと思っております。また海外プロジェクトに参加して、海外の方の生活に大きな影響を与える業務ができたらいいなと思います。

留学スケジュール

2016年
9月〜
2016年
12月

シンガポール(シンガポール)

有機太陽電池の変換効率向上に向けて、最適なデバイスの開発を行った。シンガポール国立大学の物理学専攻の中の研究室の一つであるOrganic Nano Device Laboratoryに所属し、3ヵ月半ほど研究活動に従事した。自身の出身大学においても有機太陽電池の研究をしているが、こちらでは電気的側面からの研究で、留学先では違った側面から学びたいと思い、材料的側面から有機太陽電池を研究した。論文を書き上げるまでの成果には至らなかったが、私が新材料を試したところ従来研究室が使用していた材料よりいい性能を持っていることが分かり、研究室の今後の成果に貢献できたと思う。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ドーピングのテスト
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中にやってしまった、私の失敗談

留学するにあたって普段しないようなことをしよう(馬鹿になろう、調子にのろう)と心がけていた。今からする話はそこに由来する失敗談になる。シンガポールにあるtreetop walkと呼ばれるシンガポールではそれなりに有名?な観光スポットに行った時ことだが、この場所はそれなりに行きづらく、森の中をかなり歩かないとたどり着けない。しかし元々歩くのと自然が好きだったためか、特に苦もなく、むしろ楽しみながら目的地に着いた。そこで癒されたのち、さあ帰るかというタイミングでまさかの大雨に遭遇。全くやむ気配がないため、雨の中びしょ濡れで帰ることを決意。しかしここで純粋に来た道をそのまま帰ればいいものを、いつもの自分と違うことをしようと思い、地図に弱いくせに近道しようと考え始めた。今思うとここが失敗したかどうかの分岐点であった。自分の感覚で道を進んでいったところ徐々に標識のない道に出るようになり、焦って引き返そうとするも自分が来た道が雨で浸食されてしまい戻ることができなくなってしまった。正直自分はここで死ぬんじゃないかとすら思ってしまった(誰もいない、右も左も森、そしてたまたま携帯が使えなかった)。足を止めたら終わりだと思い、ひたすら歩いた結果無事森を抜けだすことはできたのだが、次の日風邪で寝込み、貴重な休日をダメにしてしまった。

Treetop walk

意見を通したいなら、実績や努力を見せろ

  • 周囲の説得 : 家族

私が留学をするといった時に、最初家族から反対を受けた(なんで留学する必要があるの?はっきり言って留学で在学期間を延ばすことは不利だよ など)。もともと私の家族は留学に対して、いい印象を抱いていなかった。というのも、最近はただなんとなく海外に行って遊ぶ”遊学”も目立ってきたからである。もちろん全員が遊学をしているわけではないし、遊学でも得られることはあるが、無意味に金をかけたり学生時代を延長して遊んでくるのは家族としてはあまりいい印象を抱かないだろう。じゃあ遊学と思われないためにはどうすればいいのか?答えは留学に対して真剣に取り組むことである。私の場合は奨学金を取得したり、学内の選考を通過したり(実績)、努力している様子(家にこもって英語を勉強している姿)を見せることで認めてもらった。人は一生懸命頑張っている人にやめろとはいいづらいのである。

留学前にやっておけばよかったこと

なんだかんだ言っても言葉は大事です。
日本にいるときから英語をもっとやっておけば、より早い段階で相手と打ち解けられたり、より多くの友人ができたのかなと思います。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学を勧めます。
”体感・経験”をすることが留学をする一番の価値だと思っております。人の話を聞いたり、ネットを活用することで色んな知識を得ることができますが、なかなか頭や心に残りづらいと思います。目で見たり、肌で感じないと見えてこないことはたくさんあります。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学が絶対に必要だとは思いませんが、大きな刺激を与えてくれると思います。海外に行ったことで、いろんな見方が変わり、今の何気ない自分の生活・環境が特別に見えてくるようになるかもしれません。