留学大図鑑

Yoichi Harada

出身・在学高校:
北海道札幌東高等学校
出身・在学校:
北海道大学大学院
出身・在学学部学科:
工学院
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

 鹿児島出身→北海道。学部時代は内向きな大学生活を送っていた。しかしあるきっかけでシンガポールでの海外研修を受け、自らの世界の狭さ・潜在的な海外への興味を知る。
 以来、東南アジア制覇を掲げ一人旅をしたり、国際ボランティア活動をしたり。長年の夢であった、アメリカでの研究留学を実現。世界最先端を目指すべくアメリカ・テキサス州のRice Universityにて訪問研究員として1年間従事

最先端大学での苦闘。夢を叶えて見える景色

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ライス大学大学院 電気電子コンピューター学科
  • アメリカ合衆国
  • テキサス州ヒューストン
留学期間:
11ヶ月
総費用:
2,200,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,640,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

 留学での目標は、「海外の異なるアプローチ、研究スタイルを学ぶと同時に論文発表して世界に発信すること」 。修士1年が1年間という短期海外滞在で論文を残すことは非常に困難を極めるし、その大変さは重々承知していました。しかし、幼いころからの夢なので、絶対にやってやるという強い想いは確かにありました。
 留学先は、物質分野で世界No1を誇る米国ライス大学。初めは研究知識も経験も乏しかったため何度も挫折しそうになりました。これではいけないと思い、悔しい気持ちを胸に人の3倍の実験をこなすことを目標に研究中心の日々を送りました。最年少で経験も浅かったことから、長時間努力し誰よりもトライ&エラーを経験するしかないと思ったからです。
 途中、大好きだった父の訃報を聞き、1週間の緊急一時帰国をするという悲しい出来事もありました。そこでこれまで結果を出していない自分に怒り、逆境を力に変える決意をしました。その後は、1日18時間近く実験を行うなどして無我夢中に研究に取り組み、リーダーを任されたプロジェクトで学術論文執筆(世界的に有名なアメリカ化学会誌”ACS Photonics”)を行い、プロジェクトを成功に導きました。また、国際学会にて「若手奨励賞」を受賞。この成功経験が大きな自信になり、自ら共同研究を提案し現在は積極的に新たな手法の開発に励んでいます。

留学の動機

 小学校1年時自由研究にて、葉っぱに関する発表で1位。幼心に嬉しくて、「将来は科学者になりたい!」と思うようになった。父親は、科学者を志す僕に、一生懸命花の名前・月の満ち欠け・天気について教えてくれた。
 科学に対する興味はもっと強くなった。算数の勉強も、理科の実験も大好きな少年になった。「要一、海外で研究したらどうか?」。この父の言葉を受けて以降、心の奥底に”夢” としてずっと存在し続けた。

成果

・国際シンポジウム"The 51st FNTG General Symposium"にて発表、若手奨励賞受賞
・米国化学会誌“ACS Photonics”に筆頭著者として論文投稿。 “Giant Terahertz-Wave Absorption by Monolayer Graphene in a TIR Geometry“ ACS Photonics, 2017, 4で受理された

ついた力

まきこみ力

 米国での研究は、ほとんどがチーム単位で行われるため、「まきこみ力」が必須となってきます。しかし、技術も知識も未熟な私がメンバーをまとめられるはずもありません。異文化を巻き込み個々の力をどうやったら発揮できるか考え続け、(1)プライベートの付き合いを大切にすること、(2)自らの意見・希望をはっきりと伝えること、の2点を意識しました。これらの行動が信頼関係構築において大きな役割を果たしました。

今後の展望

 高々修士1年の若造で当初何もできなかったけれども、夢を追い、多くの苦難を歯を食いしばって耐え、夢を叶えることができた。
 「留学に行きたい」けれども行動に移せず悶々としている人、大学にきっとたくさんいる。まるで昔の自分のようだ…。そういった人たちに手を差し伸べられる存在になりたい。そう考え、「北大留学生倍増プロジェクト」の立ち上げに関わり、学問の傍、イベントを企画している。

留学スケジュール

2015年
9月?
2016年
7月

アメリカ合衆国(テキサス州 ヒューストン)

同上です。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

ライス大学キャンパス
頻繁にパーティにも参加しました。他国の文化・考えを知れました
日本祭でライス大学学生と書道ブース出展。1500名近く参加
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

 留学生活を通じて、異文化に対する考え方もずいぶん変わってきました。いろんなバックグラウンドを持つ人たちと実際に研究プロジェクトをこなしたり、1つ屋根の下で生活したりする中で苦しいこともたくさんありました。例えば、時間にルーズさをひしひしと感じることがありました。メールへのリスポンス、生活スタイルの違いなど、たくさん感じました。最初は「あれっ…?」って違和感に感じてストレスになることもありました。でも途中で気づきました。
 「自分がこうやって彼ら彼女らにカルチャーショックを感じてしまうということは、彼ら彼女らも自分に対して感じているよねきっと」。
 それまでは一方通行的な考え方だったのかもしれません。それ以来、考え方の違い、生活,仕事スタイルの違いからストレスを感じることはなくなりむしろ楽しくなった気がします。 
 最終的には「異文化を異文化と感じなくなる」ここまでこれたらきっと素敵だなあと思っていました。結局は同じ人間。英語を使えばコミュニケーションは可能。悲しむときは悲しみ、楽しいときは声を上げて一緒に笑う。誰か嬉しいことがあったらみんな自分のことのように喜ぶ。こういった、ちいさいけれど素敵な経験を、何度も積み重ねることで、”バックグラウンドの違いからくる壁”なんてないんだなと感じられるようになりました。僕らの目指す「グローバル化」に、少しは近づけたかな?

ヒューストンからの帰国
ロサンゼルス、サンタモニカ
オースティンへ

具体的な目標設定と日々の積み重ね

  • 語学力 : 英語

 当初、TOEFLiBT80以上のスコアが要求される大学院に留学する予定でした。なんとかiBT86を取得するものの、期限に間に合わず留学破棄。非常に悔しい思いをしました。
 英語の試験に関しては真剣に取り組んだほうがいいです。私は、「留学の質は英語力に比例する」と断言しても過言でないと思います。特に交換留学においてはそれは顕著でしょう。例えば、授業での風景を想像してみてください。専門用語飛び交うディスカッションでは、ネイティブ学生でも苦労します。非ネイティブの学生ならなおさらついていけない、それが現状です。それでも確固たる英語力があれば、"フック(hook)"となって、食らいつき、道が開けます。
 また、目標設定という観点からもTOEFLiBTやIELTSは非常に有益なのでぜひ、「次の試験では~~点以上,そのために..」と目標・プロセス設定をしてみてください。試験ベースの英語力でも、その試験が大学で必要とされる英語力を想定されて作られています。受験料は2万5000円と高額ですが、留学中に発揮されるであろう価値を考えると安いものです。
 以下、英語圏留学経験者へヒアリングしたおすすめの学習法です。

【Reading】
:英字新聞(NYtimes,JapanTimes)、TOEFLテスト英単語3800
【Listening】
:CNNstudentNews(毎日10分配信)、TEDのスピーチ、TOEFLの問題をiPodに入れて聴きまくる(苦しいけど効果絶大)
【Writing】
:TOEFLの過去問、英語での日記
(書けば書くほど言い回し等が身につく)
【Speaking】
:Skype英会話
(月6000円程度で毎日30分のレッスン。話す機会を自ら作り出すしかないです)

これから留学へ行く人へのメッセージ

 「留学すれば視野が広がるよ!」「グローバル人材への一歩!」など陳腐な言葉が溢れる世の中ですが、「自分の意思・夢を持って実行に移した留学」に至っては、言葉にできない価値があると考えます。自己顕示欲ではなく、考え抜いた先に辿り着いた自分の"内なる意思"に基づいて留学計画を立ててみてください。そうすればきっと思いもよらぬ発見があるかもしれません