留学大図鑑

八島 拓也

出身・在学高校:
福島県立安積高等学校
出身・在学校:
東北大学
出身・在学学部学科:
工学部 機械知能・航空工学科
在籍企業・組織:

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コンピュータサイエンス

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • University of California, Irvine, Computer Science
  • アメリカ合衆国
  • アーバイン
留学期間:
約10ヶ月
総費用:
1,400,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,300,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級, TOEFL-ITP573, TOEIC865> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC945点(ただしIPテスト)>

留学内容

大学間協定に基づく交換留学を利用し、カリフォルニア大学アーバイン校のコンピュータサイエンスコースにて3クォーターを過ごした。すでに研究テーマの大枠が決まっていたため、研究内容に深く関わる統計や離散数学、人工知能などの講義を中心に履修した。最終クォーターには、当初の予定通り人工知能とコンピュータビジョンのプロジェクトコースに参加。特に後者では、留学前から関心のあったStructure from Motionという技術を用いた課題に取り組んだ。他にも、現地の大学においてはボランティアなどといった、大学内外の活動にも参加した。

留学の動機

昔から海外に興味があったこと、そして国際交流団体への参加が大きい。国際交流を通じて様々な外国人留学生と知り合い、自分の世界が広がるのを感じた。友人にも留学経験者が多く、留学で多くを得たという話を聞いたことで、自分も実際に留学したいと感じた。決定打となったのは、自分が選んだ研究テーマ(情報工学)であり、それをほぼ基本から学ぶ必要を感じたことと、以前からの留学をしたいという思いから、留学を決めた。

成果

研究テーマへの理解は確実に深まった。大学院進学後も、講義や研究を進めていく中で、留学中に学んだ内容を使うことが多く、向こうでの勉強が役に立っていることを強く感じる。さらに、留学中に取り組んだ課題の多くがプログラミング演習だったことから、実践的なプログラミングスキルも向上した。
また、向こうの文化や、社会問題なども知ることができ、予想外の気づきや学びも得ることができた(詳しくは後述)。

ついた力

何事も楽しめる力

留学で経験したスペシャル・エピソード(1)を参照。

今後の展望

大学院進学後の学会での優秀賞受賞や国際学会への論文投稿/参加は、留学によって向上したプログラミングスキル、英語力、粘り強さによるものが大きい。留学中から現在まで取り組んでいる画像処理の研究を続けるとともに、学内の留学促進を行うため、研究と並行して行っている留学促進団体での活動を続けていきたい。また、トビタテ生として、学内だけでなく、東北エリア全体の学生の留学への意識を向上させたいと思っている。

留学スケジュール

2014年
9月〜
2015年
6月

アメリカ合衆国(アーバイン)

カリフォルニア大学アーバイン校のコンピュータサイエンスコースに在籍。東北大学では(所属していた機械科のカリキュラム上)学べなかった情報系の科目である、人工知能、統計やコンピュータビジョンを履修。なかでもコンピュータビジョンは所属研究室の研究テーマであり、基礎から応用まで様々なトピックを勉強できたのは非常に大きい。研究にも応用できるプログラミングスキルも身についた。また、研究内容との関連は薄いものの、アカデミック・ライティングなども履修したことは、大学院進学後に取り組んだ英語論文執筆の際にとても役に立った。
さらに、滞在したカリフォルニア大学アーバイン校はアジア系の学生がとても多いことで知られており、実際にそこでできた友人も多くがアジアにルーツをもつ学生だった。彼らとの交流の中で、彼ら二世の抱える葛藤や、彼らを取り巻く諸問題なども知ることができ、文化的な学びにもあふれた留学となった。

費用詳細

学費:納入総額

40,000 円

住居費:月額

100,000 円

生活費:月額

30,000 円

アーバインのビーチにて。文字通り「海の向こう」に来たと実感。
大学内の図書館の一つ。ここでよく勉強していた。
費用詳細

学費:納入総額

40,000 円

住居費:月額

100,000 円

生活費:月額

30,000 円

スペシャルエピソード

留学前後での、自分の変化

振り返ってみれば楽しかった留学も、辛いことが多かった。
留年してでも行きたい!と思っていたアメリカ。そこに着いてからわすか3日目。あまりにも異なる環境に置かれ、この先自分が滞在「しなければならない」約10ヶ月を、無事乗り越えられるか早くも不安になる自分がいた。
何を買えばいいのかわからないスーパー、降り方も、支払いもわからないバス、詰まるトイレ、トラブルを起こすハウスメイト、思わぬ交通事故、詰まるトイレ、怒涛のように出される課題、6回もの引越し、詰まるトイレ、終わらないデバッグ、詰まるトイレ、グループワークなのに何もしないメンバー、帰国が迫るものの退去を認めない事務、詰まるトイレ…
それはもう逃げ出したくなる日々の連続!課題に追われ明日が見えない夜!しかし日はまた昇る!そう!徹夜で課題に取り組めばね。

しかしそれでも楽しかった!正確にはどんな状況下でも楽しめるようになっていたんだと思う。
辛いときは辛い状況を楽しもうと努力したし(長ぃ人生。。ときにゎつらぃ。。こともぁる。。)、楽しいときは全力で楽しむようにした(全力を出しすぎたときもあった)。
正直、留学生活は全力の毎日だった。最後の講義が終わり、寮に向かう中、思わず涙が出ていた。困難の連続を乗り越え、留学を無事やり遂げたことで感極まっていた。
この留学で得た自信と、何事も楽しむ精神は、今の自分の糧となっている。

わずか10ヶ月でも、人生で最も濃密な10ヶ月だった

ココでしか得られなかった、貴重な学び

アメリカは多民族社会であるのは常識だし、頭でも分かっていたつもりだったが、実際にそれを目にしてみると、自分の中の世界が変わった。渡米直後、最初にお世話になったのはベトナム移民二世のヘンリーという男性だった。見た目は、東南アジアのどこにでもいそうなおじさんだったが、彼の思考は完全に自分がイメージするアメリカ人のそれだった。そしてそんな彼は、カリフォルニアの一市民として、「普通に」社会に溶け込んでいたし、周りも彼を一カリフォルニア市民として接していた。これは自分にとって衝撃だった。それまで自分は、今となっては偏見以外の何者でもないのだが、アメリカは白人の国というイメージがあったし、「移民」は(言葉は悪いが)依然として「外国人」として暮らしているような印象だった。しかし、彼や、大学で出会った様々なルーツをもつ学生たちとの交流の中で、そのようなイメージは払拭された。また、よく利用していたスーパーでは、レジ係が、白人、アジア系、アフリカ系、メキシコ系というバラエティ豊かな人々で構成されており、みな和気藹々と仕事をしていた。これは本当に衝撃的だったし、アメリカという国の特徴を表しているようにも感じられた。また、良い部分だけでなかった。ある日友人が言ったある言葉が忘れられない。それは彼女の抱えるアイデンティティ・クライシスだった。自分にはない彼ら二世の悩みなども知ることとなった。これは次項にて。

現地で出来た二世の友人と、日本で再会したときの一枚

あなたにとって留学とは?

自分にとって、留学とは、「発見の旅」だ。長く厳しい留学生活という旅路の中、多くの発見があるからだ。
”I’m more Korean than Korean.”
これはある日、韓国系アメリカ人のヘレンが、韓国の留学生と自分とでパーティをしている際に言った言葉だった。自分のルーツである韓国から来ている韓国人に対し、ヘレンはこう言ったのだった。つまり、彼女はアメリカ人だが、内面は韓国人であり、韓国で生まれ育った韓国人よりも韓国人的なパーソナリティを持つということだった。それゆえに、彼女はアメリカ人としての自分と韓国人としての自分の間で揺れ動いているのだという。そしてそれは当の本人にはどうしようもないのだ。
脇で聞いていた自分は、しばらく何も言えなかった。それを聞いた韓国の留学生も、返す言葉がないようだった。自分の留学生活の中で、この二世の葛藤は衝撃だった。彼女以外からもこういった話を耳にした。
そんな葛藤が存在するなど思いもしなかった。ましてや、自分の留学の中で、このような文化に深く根ざした問題を知ることになるとは予想していなかった。しかし、この他にも社会の暗部を見たり、様々な問題も耳にした。このように、留学生活の中では大学内の勉強以外にも多くの発見があることを体感し、長く困難な留学生活の中、多くの発見があった。それゆえ、自分は留学とは「発見の旅」だと思う。

留学は発見の旅。旅路の果てにあなたは何を見つけるでしょうか

留年の価値

  • 単位・留年 : 休学・留年

留学をすることで留年してしまう人。けっこういると思う。
そしてそれが原因で留学に踏み切れない人も。
自分の場合も留学をすることで留年が不可避となったので、あることを心がけた。
それは、一年間の留年の価値が十分にある留学を目指すことだった。たとえば、一日一日を無駄にすることなく、いろいろなものにチャレンジすること、いろんなイベントに参加すること、研究に役立つ講義を積極的に履修することなど。これを心がけ、さまざまな機会に飛び込むようにした結果、留学に行く前に想像しているよりも、はるかに多くの学びと気づきがあった。チャレンジ精神を常にもち、いろんなことに挑戦すれば、日本にいるだけでは絶対に得られない経験をたくさん得られるはず。そしてそれは、留年という、比較的リスキーな選択に見合うだけのものだと思う。
結果論になってしまうものの、現時点ですでに留年ライフを満喫している自分から言えば、留年は確かに、卒業が遅れるし、同期は先に卒業してしまうし、後輩に混じって講義を受ける羽目になる。果ては就活にも影響が・・・あるかもしれない。が、それはデメリットでもなんでもない。知り合いも増えるし、同期からは有意義な情報がもらえるし、余裕をもって様々なことに取り組むことが出来るので、むしろメリットな気も。

ハウスメイトはよく選べ。

  • 住まい探し : シェアハウス

多くは語らない。が、家は大事だ。落ち着ける場所でなければならない。留学はストレスがかかる。留学開始直後は特に。それだけに、家だけは完全にリラックスできる空間にすべきだ。

だから、もし家があなたの落ち着ける場所でないと感じるのなら、


引っ越しましょう。

留学前にやっておけばよかったこと

実際に住む国を調べるのは当然大事。
でも、実際に暮らす現地の情報も調べてから行くと良いかも。たとえば、どこに安いスーパーがあるのか、何か面白いイベントが行われる場所があるのか、近所に自分の関心のあるコミュニティがあるか、など。また、出国にあわせて様々な契約の解約を計画的に進めるなども忘れずに。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学を決めたあなた!留学は辛いです。大変なこともいっぱいあります。でも、チャレンジ精神を忘れず(そもそも留学を決心する時点でチャレンジ精神があるけれど)、毎日に全力で向き合い、一つ一つの出来事を大事にしていけば、その辛いことや大変なことすらも楽しかった思い出となります。あらゆることを楽しみましょう。そうすれば、留学はあなたにとって忘れられない経験となるでしょう。