留学大図鑑

あんちゃん

出身・在学高校:
青森県立五所川原高等学校
出身・在学校:
北海道教育大学函館校
出身・在学学部学科:
教育学部 国際地域学科 地域協働専攻 国際協働グループ
在籍企業・組織:

どうしたら語彙を効率よく学習できるの

留学テーマ・分野:
大学院進学(修士号・博士号取得)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • アラスカ大学アンカレッジ校教育と学習における教育学修士課程
  • アメリカ合衆国
  • アンカレッジ
留学期間:
2年
総費用:
6,310,000円 ・ 奨学金あり
  • (独)日本学生支援機構(JASSO)「海外留学支援制度」 6,018,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS band 7.0> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル

留学内容

第一言語か第二言語かに関わらず、語彙学習は言語習得のために欠かせない要素であることは明らかである。しかし、その一方で、語彙学習は学習者各々での学習に任される傾向が強く、そこで語彙の意味や使用法を間違えて覚えてしまうと、学習者による不自然な表現の使用や誤用につながる。留学全体を通しての研究テーマとしては、日本語において特に習得が困難であるとされる類義語や多義語といった語彙を対象に、効果的な学習方法を明らかにすることを設定した。アラスカにおける日本語教育の現状についても理解を深めつつ、文化面での国際交流も行いながら、現地の日本語学習者の近くで研究に必要なデータ収集を行うように心がけている。留学が始まってもう少しで2ヵ月が経とうとしているが、まだ本格的に研究過程が始まっていないため、現時点では先行研究を読み進める活動を主に行っている。現在履修している授業では、研究に関する基本的な知識と技術や、成人教育における心理学について学習している。

留学の動機

学士論文で、日本語学習者における動詞「壊す」と「割る」「破る」「折る」の使い分けをテーマに研究していた時、語彙学習ストラテジーにも興味を持った。大学に在籍中に日本語教育インターンシップでアンカレッジ市を訪れた際に、日本語学習者のコミュニティの大きさや、日本語イマージョンプログラムが行われていることを知り、語彙習得関連の研究に最適だと判断した。

成果

留学して2ヵ月ほどしか経っていないため、目立った成果は出せていないが、留学を通して様々なかたちの教育について理解を深めている。アラスカでは、原住民族の文化や移民が持ち込んだ文化など、多様化した文化が教育にも影響していて、異なる文化的背景を持った学習者に日本語を教授する日本語教育にも共通する点があり、日々充実した学びを得ている。

ついた力

自己管理力

修士課程では多読が要され、課題も長考が必要なテーマばかり扱うため、常に時間が足りないように感じる。そこで自分の生活を犠牲にして勉学に励んでも効率が悪くなるのが私の典型であるため、勉強とリラクゼーションのメリハリをつけて、必要な時は、自分の望む程度に多少妥協するなどして心身ともに健全に保つように心がける力が付いた。

今後の展望

留学を初めて2ヵ月ほどしか経っていないが、修士課程修了後は、日本語教育か第二言語習得に関わる分野で、教育者として国内外問わず働きたいと考えている。将来的には、大学における日本語教育のオンラインコースの開発に関わっていきたいとも考えている。国際的に活躍できる人材の養成にも国内外から取り組んでいきたい。

留学スケジュール

2018年
8月?
2020年
5月

アメリカ合衆国(アンカレッジ市)

修士課程で、日本語における語彙学習ストラテジーをテーマに研究することが留学の主な目的である。他のクラスメイトと協働で何かのプロジェクトに取り掛かるということもなく、基本的に指導教員と相談しながら個人で研究に励むかたちである。留学が始まって2ヵ月ほどの現時点では、授業を通して研究についての基本的な知識や技術について学びつつ、先行研究を読み進めている。生活面に関しては、寮費が安くはないため、シェアハウスに友人達と暮らしている。街が大きすぎて車がないとどこにも行けないため、車を所持している友人に頼って買い物などをすることが多い。アンカレッジ市には、優しくて、私が不便していないか気にかけてくれる人が多いように感じる。現地の人たちと交流するうちに、多様な考え方に寛容になるとともに、自分の視野も拡大していることを実感する。

費用詳細

学費:納入総額

4,000,000 円

住居費:月額

630,000 円

生活費:月額

1,470,000 円

友人たちとキャンプ。雄大な景観がアラスカらしい。
費用詳細

学費:納入総額

4,000,000 円

住居費:月額

630,000 円

生活費:月額

1,470,000 円

スペシャルエピソード

笑いあり、涙あり!留学中にあった、すごいエピソード

初めて現地に着いた時、本来ならば留学先大学の日本語クラス担当の先生が、私のために空港まで迎えに来てくれるはずだったのですが、先生がそれを忘れてしまい(笑)、私もわざわざ先生に来て頂くのが恐れ多かったため、空港のwifiで大学までの道のりを調べてバスに乗車。市街地で別のバスに乗り換えし、降車地が分からなかったので、注意深く窓から外を眺めていました。大学のロゴが見えた所で急いで降車したのは良かったのですが、道路が広いのと、看板がないせいでどの方角へ向かえばいいか分からず、とりあえず近くの大きな建物に向かって歩きました。日本にいた頃は、徒歩でも大体の場所に行けたのですが、アラスカではこんなに何もかもが広いと予期していなかったのです。その建物は留学先大学の一部らしかったのですが、中はスタジアムしかなく人も皆無で、もう一度外に出ても近くに何もなく、公共wifiもないので誰とも連絡が取れず、呆然としてしまいました。動かなければ状況が変わらないので、どこに向かうかも分からないまま周辺を歩き続けました。段々と日が落ちて薄暗くなってきたので不安になりましたが、しばらく歩いていると寮らしき建物を発見。そこで会った人に聞いて、ようやく大学へ向かうことができ、待ち合わせしていた知人とも会え、住居へ無事に向かうことができました。私は初日から、アラスカでは車なしではどこにも行けないことを思い知らされたのです。

アンカレッジ市内の大きな道路。どこもこんな広さです。

自分の目標を明確に認識する。

  • 費用 : 奨学金

留学にはお金がかかります。費用の面で留学を断念する人もいるかと思います。私も、母子家庭で育ち、父からの経済的支援は皆無の状態だったので、留学は何らかの経済的支援なしでは実現不可能でした。進学先を選択している時、ティーチングアシスタントをしながら授業料を免除してもらえる大学院も考えたのですが、私の希望する研究には、現在通っている(日本語のティーチングアシスタントがない)大学院が最適だと判断したので、そこに行くためには奨学金が必要不可欠でした。私は色々な奨学金について調べ、ダメもとで複数の団体に応募しました。幸いにも、最終的に日本学生支援機構の奨学生として採用されましたが、そのきっかけとなったのは、私の中で「何故その場所が良いのか(日本国内ではいけないのか)」「どのような目的で何の研究をしたいのか」「その研究がどのように社会に貢献できるのか」等、自分の研究や目標について明確なビジョンがあったことだと思います。別の団体から奨学金不採用の通知が来た時に、自分の研究に対して自信を失いかけたりもしましたが、大切なことは、自分のやりたいことや目標に情熱をもって、どのようにそれらを実現させていくかという過程も具体的に考えることだと思います。自分のやりたいこととその利点をしっかりと説明できれば、それを認めてくれる誰かが費用の面で助けてくれます。留学生全員に共通して言えることかもしれませんが、奨学金に申し込む際は、自分の留学する意義がはっきりしているか見直してみるといいかもしれません。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学には、留学でしか経験できない葛藤や孤独、喜びや楽しさがあります。留学期間の長さや場所に関わらず、留学経験を充実させるかどうかはあなた次第です。失敗を恐れず、無知を恥ずかしがらず、好奇心を持って積極的に、現地で経験できることは全部やるくらいの気持ちで、学業も現地の人達との交流も楽しみましょう。