留学大図鑑

なおこ

出身・在学高校:
大妻多摩高等学校
出身・在学校:
筑波大学
出身・在学学部学科:
人文社会科学研究科国際地域研究専攻
在籍企業・組織:

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モロッコでの生活や、そこで考えたことなどを綴っています。ものすごく、のんびりした更新頻度です。

モロッコ王国で「教育」について考える

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Al Akhawayn University in Ifrane
  • モロッコ
  • イフレン・ラバト・アズロー
留学期間:
11か月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,400,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
フランス語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

モロッコで、「ノンフォーマル教育」を学ぶ、が最終的な留学のテーマです。具体的には、①Al Akhawayn University in Ifraneでの講義受講:語学力をつける(フランス語・アラビア語)/ディシプリンを固める/モロッコの社会経済的背景に関する知識を付ける、②フィールドワーク:ノンフォーマル教育の実践が行われている現場に入り、どのような理由で公教育をドロップアウトした子供たちが、どのような理由でノンフォーマル教育に接続し、そこでどのように、何を、何故学んでいるのかを知る、③JETROラバトでのインターンシップ:現地の得た知識をどのように仕事に生かすのか知る、の三本柱でその学びを実現しようと計画しました。特に②フィールドワークを通して、ノンフォーマル教育の施設に通う子どもやその保護者など様々な人や暮らしに出会い、話を聞くことで、現地の暮らしに近いところから「ノンフォーマル教育」を考えるための基盤となる経験を得たように思います。

留学の動機

「見たこともないのに、ごちゃごちゃ語るのやめたら。」
大学で社会学を勉強し始めた大学二年生の夏、「アフリカの貧困問題は社会学を使って解き明かせるかもしれない!」と興奮して語る私に、小学校時代の恩師が放った一言です。アフリカに行こう、自分の目で見ようと最初に決心したのは、この時だったと思います。それからたくさんの紆余曲折があって、今回の留学に至りました。

成果

留学を通して学んだことは多くありますが、中でも「行ってみないと分からないことがある」ということを、腹に落ちて理解できたのは、最大の学びだと思います。ぼんやり思い描いていた「アフリカ」の「教育」は、実際にフィールドに出てみると、教室の椅子に座り、先生の問いかけに「ウスターダ!!(先生!!)」と、ほとんど叫びながら手を挙げる生徒や、子どもの教育を思い神に祈りながら涙する母親の形をとってたち現れました。

ついた力

「やってみる」力

「やりたいと思ったら、なるべくやってみる」ことを選ぶ力です。これは、本当のところ「力」と呼ぶべきものではないかもしれないし、色々な意味で「やる」を選べる環境にいられる、ということが前提にあります。そのうえで、人生最大の「やる」を選んだ留学を経て、モロッコで生きる人びとや暮らしから、多くのことを学びました。「やる」を選んだ結果得られた経験が、次の「やる」を選ぶ力につながるのだと思います。

今後の展望

もう少し、勉強しようと思っています。そのまた先は、まだ分かりません。

留学スケジュール

2017年
8月?
2018年
5月

モロッコ(イフレン)

Al Akhawayn University in Ifraneでは、秋学期及び春学期にそれぞれ講義を受講し、単位を取得しました。受講した科目は、Gender and Islam(秋学期・3単位), Anthropology(秋学期・3単位), French(秋学期・3単位),Tamazight (春学期・3単位), Arabic (春学期・3単位), Sociology(春学期・3単位)です。講義の受講を通し、モロッコ王国、さらには中東・北アフリカ地域の社会経済的背景について、特に宗教や文化の視点で学んだほか、社会学や文化人類学について、実際の調査実習を通して、より理解を深めることが出来たように思います。語学についても、自学自習に頼るよりも、ペースメーカーとなる講義を取り入れることで、よりコンスタントな学習を継続する動機づけとなりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

晴れた日は、美しいキャンパスで昼食をとる
大学近くのマルシェ、お祈りの時間はもぬけの殻
「待ってました!」と、学食ネコ登場
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
5月?
2018年
5月

モロッコ(ラバト)

JETROラバト事務所では、一週間のインターンシップを行いました。期間中は、現地の仏語系新聞(Le Matin, Economistなど)の記事をもとに、JETROが各地域事務所から発信している「ビジネス短信」の執筆を担当しました。モロッコは、社会・民情の安定や近年の港湾・物流、道路・鉄道などのインフラ整備が進んだことで、着実に開発の途を歩む新興国であり、地理的優位性を生かし、今後アフリカ市場参入の際の玄関口として、さらなる発展が期待される状況にあります。しかし同時に、日本においてはまだまだ情報の入りづらい国です。JETROでのインターンシップを通して、主にビジネスを行う企業を相手に現地から情報発信を行ことが意味のある仕事になると学びました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

インターン中は、一人暮らしの女性の部屋でお世話に
ラバトは、海の街でもある
期間中に始まったラマダン、初めてのイフタ―ル
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2018年
1月?
2018年
7月

モロッコ(アズロー)

モロッコ政府によって行われているノンフォーマル教育の実態を調査するため、アズローで半年間のフィールドワークを行いました。具体的には、2月から大学の講義の合間を縫って施設に通い、授業やイベントの様子を観察したほか、10組の生徒の家庭を訪問し、公教育からドロップアウトした理由や再び教育施設へ接続した経緯について、それぞれ一時間程度の聞き取りをしました。特に、2018年5月から7月までの期間は、実際にその町で職員さんのもとにホームステイをさせていただきながら生活し、施設に通いました。机上で「アフリカの教育」を考えていただけでは想像できなかった、人々の普通の暮らしを知り、様々なアクターから話を聞き、観察することで、ノンフォーマル教育を考える基盤となるデータを収集することが出来たのではないか、と思います。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

お世話になった施設で桜祭りをした際の記念写真
識字教室でアラビア語に苦戦する私と、見かねた女の子
ホームステイ先のおうち、わたしの分のロッカー
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

飛行機を降りてはじめて乗った列車で、一車両分のお客さん全員が私の降りる駅を教えてくれたこと。よく行く八百屋のおじさんが、風邪を引いた私に「飲め」とにんにくをくれたこと(オリーブオイルと一緒に飲むとよいのだという)。ホームステイをしたいと突然現れた私を、家族のように扱ってくれたこと。一緒に出かけたハマム(モロッコの公衆サウナ)で、ホームステイ先の12歳に皮膚がこそげるほど全力で垢すりをしてもらったこと。食べきれないほどの羊肉を振舞ってくれたこと。フィールドワークをした先の生徒さんたちが、わたしの名前を覚え、いつも挨拶のキスをくれたこと。朝から料理を作ってくれて、何度も「本当に夕飯に来るよね?」と確認の電話をもらったこと。こういう一瞬一瞬が、数え切れないほど重なって、気づいたらすっかりモロッコを好きになっていました。「世界三大ウザい国」として名の上がるモロッコ。その所以たる経験も、もちろん沢山ありました。でも、路上で「シノワ!(中国人!)」と囃し立てられ、だから嫌なんだよ…と意気消沈して入ったカフェで、隣の席のおじさんが山盛りのサクランボをくれたりする。どんな国でも、嬉しい経験と悲しい経験、両方するものなのかなあと思うのですが、こういうところがなんとも憎めないのです。ずっと、大切にしたい人たちです。

八百屋のおじさんがくれた、「風邪に効く」にんにく
羊の犠牲祭に向けて、ヘンナの装飾をしてくれた
金曜日、大量のクスクス

どのように、フィールドに入ったか

  • 留学先探し : その他教育機関(専門学校など)

留学中、ノンフォーマル教育の施設で半年間のフィールドワークを行いました。様々な困難がありましたが、中でも苦労したのは、調査をさせていただく機関を見つけることでした。渡航してから最初の半年は、在籍していた大学の先生や、論文で名前を見かけた他大学の教授など、とにかく連絡先が分かる人に沢山あって情報を集めていたと思います。最終的に、受講していた社会言語学の先生に紹介していただいた施設で、フィールドワークをさせてもらうことになりました。

調査地のモスク

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学は、初めての海外長期滞在でした。無意識のうちに緊張していたり、疲れやすかったり、落ち込む経験が多かったりして、普段通り頑張るのが難しいことも少なからずありました。楽しみにしていた留学で、なかなか落ちこみから抜け出せない…と焦るのは、やっぱり苦しかったです。今思うと、「息抜き」を考えておけばよかったなと思います。映画でも小説でも、少しその世界から逃げる手段を用意していくと、安心かもしれません。