留学大図鑑

むぅ

出身・在学高校:
長野県飯田高等学校
出身・在学校:
東京農工大学
出身・在学学部学科:
農学部環境資源科学科
在籍企業・組織:

環境先進国ドイツで市民科学を学ぶ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Leibniz Centre for Agricultural Landscape Research (ZALF), フンボルト大学, Dyslexia Institute Berlin
  • ドイツ
  • ミュンヒェベルク・ベルリン
留学期間:
7ヶ月
総費用:
850,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,610,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 ネイティブレベル<独検一級> ネイティブレベル<独検一級>

留学内容

一般市民が科学研究に参加する「市民科学」を日本に浸透させる方法を探るため、近年市民科学が急速に発展しているドイツに留学を行った。ベルリンから東に50kmに位置する研究所の町、ミュンヒェベルクにあるライプニッツ農業研究センター(ZALF)にて7か月間のインターンを行い、ドイツで最も有名な市民科学プロジェクトであるMosquitoatlasの企画・運営に携った。メディアが市民科学プロジェクトに与える影響や市民の参加動機など、Mosquitoatlasプロジェクトを様々な観点で分析し、博士課程の方と共著論文を発表予定である。これと同時に様々な市民科学会議に研究所代表として参加し、インタビューを通して、ドイツの公式Webサイトに登録されているプロジェクトを分析し、帰国後に学会で口頭発表を行い、学会誌に論文を投稿した。研究所でのインターンと同時に、自身も持っているDyslexiaという識字障害の治療インストラクターのインターンを受講した。日本では治療法はおろか、Dyslexiaの存在もあまり知られていないため、学んだ内容を和訳し、発表を行おうと考えている。さらに、ベルリンHumboldt大学にて水質及び土壌の保全に関する修士課程の講義を受講し、学生代表として日本の土壌に関するプレゼンテーションを行った。

留学の動機

大学2年の時に授業の一環として参加した環境学会のシンポジウムで、一般市民が科学研究に参加するという市民科学の存在を知り、そのポテンシャルの大きさを実感した。ドイツは環境先進国であり、市民科学が近年急成長しており、実際に市民科学プロジェクトを運営している研究所でのインターンが受け入れられた。また父の母国でもあり、語学の壁がないため研究に打ち込めると考えた。

成果

常に自分の意見を求められる環境にいたため、自分の考えをしっかりと持つだけでなく、相手にわかりやすく伝えることの重要性を学んだ。ただただ漠然と日常を送るのではなく、自分の考えを分析し論理立てることで具体的な行動につながることに気づいた。また、研究所には多様な国籍の研究員がいて、様々な文化や考え方の違いを感じたが、皆根底に環境を良くしたいという熱意があり、国籍を超えた共通の目標の重要性を実感した。

ついた力

行動力

研究所で働き始めた最初の週に、いきなり研究所代表として市民科学学会に送られた。右も左もわからないまま自分の意見を求められるなど、内容についていくのに必死だった。しかし、休憩時間にドイツ市民科学Webサイト運営者に直談判し、インタビューの承諾を得る。このインタビューをきっかけに論文にデータを使用する許可を頂けた。自ら積極的に行動をとることで、想像以上の結果を得ることが出来た。

今後の展望

ドイツで学んで来た市民科学やDyslexiaの知識を活かし、日本に合った方法で浸透させる方法を探る。そのためにはまず日本についての調査を行い、現状を把握する。ドイツの研究所とも連携を取り続け、共同研究及び共著論文の執筆を続けていく。

留学スケジュール

2017年
9月?
2018年
3月

ドイツ(ミュンヒェベルク)

ベルリンから東に50kmに位置する研究所の町、ミュンヒェベルクにあるライプニッツ農業研究センター(ZALF)にて7か月間のインターンを行い、ドイツで最も有名な市民科学プロジェクトであるMosquitoatlasの企画・運営に携わった。具体的には、研究所に市民から送られてきた蚊に関するデータの整理などプロジェクトの運営や、市民に対する個別の返信および小学校での講演などのフィードバック活動を行った。研究所内の他の研究グループのフィールド活動やサンプリングにも参加し、研究所代表として国際会議を含む3つの会議に参加した。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:旅費

350,000 円

ライプニッツ農業研究センター(ZALF)
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

30,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:旅費

350,000 円

2017年
10月?
2018年
3月

ドイツ(ベルリン)

ベルリンにあるフンボルト大学の修士課程の講義、Soil and Water protectionを受講した。半分近くが留学生であったため、講義は英語で行われた。10月にはベルリン北部の沼地で実習を行い、12月には学生代表として、日本の土壌に関するプレゼンテーションを行った。また、学期末は英語の口頭試験であり、初めての体験でとても緊張したが、猛勉強の末、専攻で最高成績を取ることが出来た。

費用詳細

学費:納入総額

40,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

フンボルト大学
費用詳細

学費:納入総額

40,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
9月?
2017年
9月

ドイツ(ベルリン)

ベルリンのDyslexia Instituteで、識字障害治療のインストラクターになるためのインターンを行った。Dyslexiaに関する基礎知識を学ぶとともに、実際のケーススタディーを通して、多様なアプローチ方法を学んだ。

費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

Dyslexiaインターン
費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

プロジェクトのフィードバック活動を行った学校において、環境教育を学ぶとともにジャパンウィークと題し、一週間子供たちに日本の文化を伝える活動を行いました。低学年の子供たちには折り紙、高学年の子供たちにはひらがな・カタカナ・漢字など文字を体験してもらい、中学部では日本に関するプレゼンをしました。また、毎日子供たちと和食の献立を考え、一週間学校全体の給食を作りました。子供たちの素朴な疑問により、今まで考えてもみなかったことを発見し、自分も日本についてより深く学ぶきっかけになりました。写真は最後に子供からもらったプレゼントです。覚えたばかりのひらがなで書いた手紙をもらった時はうるっとしてしまいました。

子供たちからのプレゼント

留学中の半年間休学せず、3年卒業で大学院に進学

  • 単位・留年 : 休学・留年

大学1年のころから長期留学がしたいと考えていましたが、留年はしたくなかったので、学部3年の前期までに卒業必須単位を計画的に取りました。ただ、3年後期及び4年後期のみ開講される単位があったので、そちらは留学実習・演習という単位で読み替えを行い、帰国後に3年間で卒業に必要な単位をすべて満たすようにしました。ちょうどそのころ成績の評定が、3年での早期卒業の条件を満たしていることを知ったので申請を行い、帰国後は3年から大学院1年に進学を行いました。なので留学期間を差し引いて、実質2年半で学部課程を修了しました。国立大学理系にしてはかなりレアケースであり、院試受験のために一時帰国を行うなど、スケジュール的にはかなりハードでしたが、留学をしても留年をしない、飛び級を行うことは可能です。それぞれの大学によって履修方法や条件は異なると思いますが、留年や休学が嫌で留学を思い留まっている人は、今一度自分の大学の履修案内を確認してみてください。方法はきっとあります!

留学前にやっておけばよかったこと

私は「市民科学先進国ドイツの現状を分析し、市民科学を日本に浸透させる方法を探る」をテーマに留学を行ったのですが、市民科学会議などで現地の研究者に日本はどうなの?と聞かれたときに、しっかりと答えることが出来ませんでした。ドイツとの比較を行うときにも圧倒的に日本の知識が不足していることを実感し、現地ではなかなか日本の資料が手に入らなかったので、留学前にしっかり調査を行っておくべきだったと思いました。

留学を勧める・勧めない理由

今まで自分が生きてきたのとは全く異なる環境に身を置くという経験の為だけにも留学には価値があると思います。留学によって日本から出なければ全く知らなかったような考え方や、常識、「当たり前」の違いがあることに気付きました。また、逆に外から見た日本の捉え方やイメージについて学ぶこともでき、客観視することが出来るようになりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

一般的なイメージのように留学はキラキラしていて良いことばかりではありません。楽しいことも沢山あるけれど、苦しいことやトラブルも起こると思います。そんな時は一人で悩まず、家族や友達、周りの人に相談してみてください。人によって留学の目的も、留学から得られることも様々だと思いますが、せっかくの機会なので、自信をもって全力で楽しんでください!