留学大図鑑

星 璃咲

出身・在学高校:
宮城県立多賀城高等学校
出身・在学校:
国立大学法人秋田大学
出身・在学学部学科:
国際資源学部国際資源学科資源政策コース
在籍企業・組織:

日本にもっと地熱資源のエネルギーを!

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Heavy Engineering Research Association、JSPS Nairobi Research Center
  • ケニア・ニュージーランド
  • オークランド・ナイロビ
留学期間:
8ヶ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,210,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC660> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<TOEIC760>

留学内容

私は、地熱資源エネルギーを日本で普及させるヒントを探る目的でトビタテの留学をさせて頂きました。地熱に興味を持ったきっかけは大学2年生の時に行ったアイスランドでのボランティアです。力強い自然のエネルギーと人間の生活が密接に繋がっていることを実感できる場面を日本ではなかなか見られないので新鮮でした。日本がアイスランドをしのぐ世界第三位の地熱資源大国だと知ったのは帰国後で、太陽光など他の再生可能エネルギーよりも安定的に発電が出来ること、日本に多くある温泉を生かして発電に生かせる可能性があること、そして東日本大震災以降に地熱資源が再び脚光を浴び始めたことを知りました。更に、世界の地熱発電施設のタービンの約7割は日本メーカーが導入しています。このように日本は地熱資源も技術も持ち合わせている一方、開発までの道のりは険しく法的制度や周辺住民との共生等が開発の大きな阻害要因となっています。よって、地熱資源開発が盛んなニュージーランドで政策やステークホルダーとの共生について学びました。また、ケニアでは開発途上国の地熱開発の現状を調査すると共に、日本の政策としても重要になりつつあるアフリカとの資源外交に日本企業等はどのように関わっていくべきなのか考えました。自治体関係者や企業、住民へのインタビューやフィールドワークを通して日本との制度の違いや住民が資源開発に持つ意識の違いを知ることが出来ました。

留学の動機

2011年3月の東日本大震災では実家が津波で流失し、避難生活を送りました。電気もガスも使えない寒くて真っ暗な時間はとても怖くて生きた心地がしませんでした。そこで私はエネルギーや資源を専攻できる大学に進みました。資源のほとんどを輸入に頼る日本にとって海外との関わりはきっても切り離せません。将来エネルギー分野で国際的に活躍できる人材になりたいと思ったため留学を決心しました。

成果

資源「開発」と自然・文化の「保護」、正反対のものを共生させる難しさを実感しました。地熱資源はニュージーランドでは神話とつながりがあったり、ケニアの一部のマサイ族にとっては乾いた大地にある貴重な水源だったりします。日本でも温泉文化が根付いており、人々と強いつながりがある資源だからこそ開発の場面では多くのステークホルダーが存在し、複雑化してしまうのだと気づけました。

ついた力

ながされ力

留学する前はどちらかと言うと慎重派で、しっかり計画を立てて先を見越して行動することがほとんどでした。しかし留学先では想定外のことばかり。その場の状況・流れに任せて、自分の気持ちや行動を柔軟に変えていく力が鍛えられたと思います。帰国後は、突拍子無いことが起こってもあまり動揺せず冷静に対応できるようになりました。

今後の展望

資源開発と保護の関係は、地熱だけでなく全ての天然資源開発に当てはまる問題だと思います。今後は、資源開発や地熱資源を含めた再生可能エネルギーの分野において、制度や人々の暮らしとの共生の観点から自然にも人間にも優しいエネルギー供給の在り方を考え、未来の社会に貢献したいです。

留学スケジュール

2017年
4月?
2017年
10月

ニュージーランド(オークランド)

4月から6月まで語学学校に通い、大学進学コースを修了しました。英語論文の書き方や読み方を中心に学びました。9割の学生が中国人だったので、中国人の友達がたくさん出来ました。この期間中は、ホームステイをしており、父がマオリ、母がキウィで子供2人の家庭に住まわせてもらっていました。語学学校でも普段の生活でもネイティブと会話が出来たのでインターンシップまでに十分な準備が出来ました。
7月から10月まではHeavy Engineering Research Associationでインターンシップをさせていただきました。インタビュー調査を中心に行い、報告書を同組織から出版することができました。移民が多いニュージーランドならではの多国籍な組織内で唯一の日本人でしたが、とても親切にしていただいて、楽しい三ヶ月間でした。この期間はシェアルームでニュージーランド人の大学生と2人で暮らしていました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

インターンシップで御世話になった方々
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
10月?
2017年
12月

ケニア(ナイロビ)

フィールドワークを中心に行いました。主にマサイ族内で行われている伝統的な地熱の利用法から現在ケニアが進めている大規模な地熱発電所の建設まで、人々の生活を支えている地熱エネルギーを目の当たりにしました。また、日本大使館等でケニアの地熱開発における日本のかかわりについてお話を伺ったり、現地の研究者とディスカッションしたりする機会がありました。フィールドワークの中ではフラワーファームでインターンをさせていただきました。ケニアは切花の輸出量世界一位を誇りますが、私がインターンをしたファームは施設内全ての電力や熱源を地熱でまかなっており、地熱の多目的利用の一環を見ることが出来ました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

フラワーファームの発電所で働く人たち
マサイの村にある地熱利用設備。蒸気を水にして使う。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

マサイの家族にホームステイさせていただきました。彼らは都市から離れた山の上にマニヤッタと呼ばれる牛糞と土を混ぜた壁でできた家に住んでいました(都市に住んでいるマサイ族もいますが)。集落に電気、ガスはなく夜になると真っ暗で、一面に広がる草原がトイレです。彼らはマー語という言語を操り、子供たちの若い世代は都市で教育を受けるので英語も話します。4歳と6歳の女の子たちは珍しそうに、警戒心もなく私に近寄ってきてニコニコしながら私の髪を編んで遊んでいました。電気やガスがないのは彼らにとっては生まれたときから当たり前で、彼らはその生活に誇りを持っています。人々の生活や経済発展のために開発する一方で、彼らが送っている生活を壊してしまう可能性があることも心に留めておかなければいけないと思いました。ケニアに着いた当初はマサイ族にホームステイするとは思っていませんでしたが、一生に一度の大変貴重な経験が出来ました。

ホームステイで御世話になったマサイの家族

自分の思いを言葉にすること

  • 留学先探し : インターンシップ

ケニアでの留学中あることがきっかけで予定していたフィールドワークにいけなくなってしまいました。残された時間も少なく焦っていた私は何を思ったのか、何の人脈もない、見知らぬ土地に一人で飛び出してしまいました。私がそこで最初に頼ったのは動物を見せてくれるサファリガイドのおじさんです。見たかった発電所がサファリパークの近くにあったため、「もしかしたら何か情報をくれるかも...」とかすかな希望を持って話しかけてみました。最初はおじさんもびっくりしていましたが、必要な人物を紹介してくれたりドライバーさんを手配してくれたりと、とても協力的になってくれました。最終的にはマサイ族にホームステイさせてもらったり、施設見学やインターンシップをしたりと充実したフィールドワークになりました。自分のやりたいことを下手でも一生懸命言葉で伝えたら聞いてくれる人はいるし、慣れない土地だったらなおさら誰かに頼ることも必要だと思いました。

地熱を使った温水プール、奥に見えるのが発電所

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学なんて出来るのかな、自分で色々切り拓いていくのって苦手だな…と留学にいく前は思っていました。帰国してから思うのは、やらなきゃいけない状況になったら意外と何でもできる、ということです。怖いのはきっと出国するまでで、時間はあっという間に過ぎてしまいます。少しでも留学したい気持ちがあったら是非その気持ちを大切に、一歩踏み出してみてください!