留学大図鑑

ちょむ

出身・在学高校:
群馬県立太田女子高等学校
出身・在学校:
新潟大学大学院
出身・在学学部学科:
保健学研究科検査技術科学分野
在籍企業・組織:
トイレタリー業界

タイから学ぶ熱帯病

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • マヒドン大学熱帯医学部大学院
  • タイ
  • バンコク
留学期間:
7か月
総費用:
750,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,380,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学のテーマである熱帯病を学ぶため、世界有数の熱帯医学研究機関であるタイ、バンコクのマヒドン大学熱帯医学部大学院へ留学した。熱帯病についての専門的な知識や検査技術を学び、会得するためにインターナショナルコースで英語で開講している3教科(熱帯病原生物学、生物統計、リサーチメソドロジー)を受講した。研究室は蠕虫(多細胞の寄生虫)学教室へ配属させて頂き、現地での寄生虫検査技術(便検査や宿主動物からの寄生虫採取等)を学び、実践した。フィールド調査では、タイとカンボジアとの国境沿いにある寄生虫感染症流行地である村へ行き、寄生虫の中間宿主である貝の採集を行った。また、自身が学んだ熱帯病についての知識や研究成果を発表するため、マヒドン大学が主催している熱帯病の国際学会(Joint International Tropical Medicine Meeting: JITMM)に参加した。

留学の動機

世界規模の交通網の発達や地球温暖化による、熱帯・亜熱帯地域に生息している寄生虫等の病原体を媒介する昆虫(蚊等)の生息域拡大から熱帯・亜熱帯地域で流行が起こっていた感染症 (熱帯病) が日本で発生する危険性が懸念されている。このことから、熱帯病についての知識や検査技術を習得し、日本の医療に貢献できる臨床検査技師になるため、熱帯病の有数の研究機関であるマヒドン大学への留学を決意した。

成果

講義では熱帯病についての専門的な知識や英語でのディスカッション、プレゼン能力を習得した。研究室配属では先生方のご協力で自身の修士研究を進行させることができた。フィールド調査においては感染症流行地の状況から、整備の行き届かないインフラや村の財政難等の問題が交錯し感染症の流行阻止が難しい現状を学んだ。また国際学会では、自身の修士研究成果のポスター発表でConsolation Prizeを受賞できた。

ついた力

俯瞰力

外側から日本を見ることで、日本と他国を比較し、日本に足りない点や優れている点を見つけることで、日本をどうにかしないといけいというような危機感や、日本にしかない良さを改めてあるいは初めて感じることができた。このように、いつもとは違う視点から俯瞰して物事(私の場合は”日本という国について”)を見ることで、今までは思い付きもしなかったような考え方をしていくための機会を留学から得ることができた。

今後の展望

2018年度からは留学先で学んだ感染症を媒介する衛生動物ついての知識を活かすことのできる殺虫剤製造会社の研究開発職として業務を行うことになっている。社会人になるにあたり、知識だけではなく留学で培った俯瞰力を活かし、日本だけではなく国外においても人々の健康を守れるような商品の開発に尽力して行きたい。

留学スケジュール

2016年
7月〜
2016年
12月

タイ(バンコク)

<講義>
インターナショナルコースを受講し、熱帯病の専門的な知識や検査技術を学び、同時に英語でのディスカッション能力やプレゼン能力を向上させることができた。
<研究室配属>
蠕虫(多細胞の寄生虫)学教室への研究室配属において、現地での寄生虫検査技術(便検査等)を学び、会得することができた。自身の修士研究も進行させることができた。
<フィールド調査>
寄生虫感染症流行地である村のフィールド調査に同行させて頂いた。実際の感染症流行地の状況から、整備の行き届かないインフラや村の財政難等、様々な問題が寄生虫やその他の感染症の流行阻止を難しくしている現状を理解することができた。
<国際学会>
熱帯病の国際学会に参加し自身の修士研究の成果をポスターで発表した。留学を通して学んだ知識や培うことのできた英語力のお陰でConsolation Prizeを受賞することができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

講義でのプレゼンテーション
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

2017年
11月〜
2017年
12月

タイ(バンコク)

<研究室配属>
蠕虫(多細胞の寄生虫)学教室への研究室配属において、現地での寄生虫検査技術(宿主動物からの寄生虫検出等)を学び、会得した。
<国際学会>
熱帯病の国際学会に参加し自身の修士研究の成果をポスターで発表した。留学を通して学んだ知識や培うことのできた英語力のお陰でConsolation Prizeを受賞することができた。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

帰国当日にティーパーティーを開催していただいた
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学中に手に入れた、今でも大事にしているもの

外側から日本を見るという経験は留学でないと味わえないことだと思っている。日本と他国を比較し、日本に足りない点や優れている点を見つけることで、日本をどうにかしないといけいというような危機感や日本にしかない良さを改めてあるいは初めて感じることができた。俯瞰して物事を見ることで、自身の視野を広げ、柔軟な思考をしていくための機会を、留学から得ることができた。このような視野の広さは今後、社会人として成長していく上で大きな役割を果たしてくれると確信している。
   

前国王様火葬のために建造されたSanam Luang

留学が育んだ私のキャリア

  • 帰国後の進路 : 就職(企業)

私は将来、医療従事者である臨床検査技師となり、日本の医療発展に貢献できる人材になることを目標として留学を開始した。しかしながら、留学先のタイで熱帯医学を学び、またフィールド調査で赴いた感染症流行地での現状を目の当たりにするうちに、自身の本当にやりたいことは何なのかを悩む機会が多くなった。このままでは留学前に設定した目標がうやむやになり、モチベーションやパフォーマンスも低下の一途を辿ることを危惧し、しっかりと自分自身を見つめなおす時間を設けることにした。見つめなおしてみると、自身が臨床検査技師となり医療に貢献したいという目標の根幹には、人々の健康的な生活を守っていきたいという思いがあることに気づかされた。このような潜在意識に気付いてからは、自身の根幹にある思いを達成するため、臨床検査技師以外にも視野を広げ職種を調べるようになり、その結果、日用品、特に殺虫剤分野において特化している一般企業の研究開発職として内定を頂き、新たなスタートを切ることとなった。臨床検査技師は患者の病態を検査し、医師に病気の状態変化やその原因を推定してもらうための手掛かりを受け渡す重要な業務である。しかしながら、その業務は病院に訪れた患者にしか施すことができず、限られた人々の健康維持あるいは病気の早期発見にしか貢献することが出来ない。私が内定を頂いた殺虫剤の研究開発職では、より安価で効果のある殺虫剤の研究、開発を行うことで日本、延いては世界中の人々に健康的な生活を提供できると考えている。私は留学を通して、自身の将来を見つめなおす機会を与えてもらい、就活においても、留学で培った度胸を大きなアドバンテージとすることができた。

これから留学へ行く人へのメッセージ

全く見知らぬ土地へ赴くこと、ましてや言葉も文化も異なる土地であれば、そのストレスは計り知れないものとなる。そのような環境下で何を考え、どのように振舞い、何を得るのか、その考えや行動、結果の1つ1つが今後の自分を形成していく幹の一部となる。たとえ結果が失敗だったとしても立派な幹の一部である。結果を得ること、すなわちチャレンジすることに意味があるので、臆せず飛び込んでいってほしい。