留学大図鑑

chiaki

出身・在学高校:
私立帝塚山学院泉ヶ丘高等学校
出身・在学校:
神戸大学大学院
出身・在学学部学科:
国際文化学研究科
在籍企業・組織:

聴く!観る!弾く!五感で学ぶ音楽留学

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)・芸術・美術・音楽・デザイン・演劇
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ハンブルク大学
  • ドイツ
  • ハンブルク
留学期間:
12か月
総費用:
2,300,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,000,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
ドイツ語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<ドイツ語検定3級> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

交換留学生としてハンブルク大学へ、演奏者としての技術を磨くべくInternational College of Music Hamburgのピアノ科へ入学し、とことん音楽に向き合い学びました。
留学中の目標は、演奏を通して芸術の価値観を学ぶことと、どのような文化政策の下で芸術環境が形成されているかを調査することです。そのために、自分自身が演奏者として芸術への理解を深めなければならないと思い、Bach, Beethoven, BrahmsやSchubert,Chopinの作品に取り組んだほか、現代作品の楽曲分析など、あらゆる角度から音楽の本質を追求しました。さらに、演奏を重ねるにつれて、幼少期に音楽と関わる場を持つ経験がドイツの芸術の環境形成に影響しているのではないかと考えました。そこで、現地の小中学校へ音楽の授業の見学に訪れ、教師へのインタビューを行うなど、実際に行動をしてみることで、資料だけでは理解できない深い視点を持つことができました。さらに、オーケストラ団体の行うアウトリーチプログラムも積極的に鑑賞して日本との違いを肌で感じたり、情報の得やすさや参加しやすさなどを考えられる差異を分析しました。様々な視点から“芸術とは何か”を考えた経験は、現在のアートマネジメント研究の軸となっています。

留学の動機

「歌うのは好きだけど、音楽の授業は面白くない。」そんな言葉を聞く度に、私は違和感を感じていました。どちらも同じ音楽。アプローチ方法を変えれば、クラシックや伝統芸能がもっと身近になるのではないかと感じ、日本の芸術に対する意識を変えたいと強く思いました。演奏家、教育者、アートマネージャーという多角的な視点を持つ強みを生かして、芸術と社会・人との関わり方や価値観を学ぶためにドイツへの留学を決意しました。

成果

留学中に1回ぐらいは人前で演奏したい…という小さな夢がたった2ヶ月で実現したことをきっかけに、何事にも前向きに突き進む力を身につけました。毎月のように教会やサロンで演奏をしたほか、室内楽、声楽の伴奏など活動の幅を広げ、最後の演奏会では日本歌曲をドイツ人の聴衆に紹介し、大いに盛り上がりました。さらに、小中学校の音楽の授業見学や教師へのインタビューなど、演奏以外の視点からも芸術の価値を調査しました。

ついた力

なんとかなる精神+どんなことでも挑戦する力

これだけは譲れない!と思う自分軸を意識しながら1ヶ月ごとに細かく目標設定をすることで、常に自分の向かう方向を確認しながら挑戦する事柄を定めました。また、どんな小さな取り組みでも「出来た、出来なかった」という成果と「喜怒哀楽」の感情とを振り返ることで、自然と意識の切り替えができました。これが、なんとかなる!とブレない軸を持ちながら好奇心とモチベーションを保って挑戦できた理由ではないかと考えます。

今後の展望

留学中に経験した、日常生活と芸術環境の密接な関係性を日本でも構築していきたいという思いをより強く持っています。卒業論文では、留学先であるハンブルク州の幼少期・青少年期における音楽普及活動をテーマにし、留学中の調査したことを踏まえたアウトリーチ活動を中心に考察しました。大学院に進学した現在は、アートマネジメントの研究とコンサートの企画運営などの実践活動を行い、日本での応用方法を模索している最中です。

留学スケジュール

2014年
10月〜
2015年
9月

ドイツ(ハンブルク)

ハンブルク大学で音楽学とドイツ語、International College of Music Hamburgのピアノ科で演奏技術を習得しました。
留学中の目標は、演奏を通して芸術の価値観を学ぶことと、どのような文化政策の下で芸術環境が形成されているかを調査することです。そのために、自分自身が演奏者として芸術への理解を深めるためにドイツで活躍した作曲家の作品を中心に演奏活動に精力的に取り組んだほか、現代作品の楽曲分析など、あらゆる角度から音楽の本質を追求しました。さらに、幼少期の音楽教育にも興味を持ち、現地の小中学校へ音楽の授業見学や、教師へのインタビューなどから実情を学びました。また、オーケストラ団体の行うアウトリーチプログラムの鑑賞等か文化政策的な視点をより深く知ることができたと感じています。

費用詳細

学費:納入総額

700,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

25,000 円

教会でのコンサート。聴きに来てくれた友人と
福祉施設での慰問演奏
費用詳細

学費:納入総額

700,000 円

住居費:月額

80,000 円

生活費:月額

25,000 円

スペシャルエピソード

この国のことが、とても好きになった瞬間

初めてのソロコンサート。ドイツでクラシック音楽会の巨匠ベートーベンの作品を弾く、とただでさえ緊張しながら演奏をした私を包んだのは、あたたかい拍手とコンサート常連のお客様から頂いた小さなお花でした。友達だけでなく、常連のお客さんからも「ソロコンサートおめでとう」と祝福され、本当に本当に言葉にできない感動が込み上げました。幾度かのカーテンコールが終わり、感謝の言葉を伝えようと、お花を下さったお客様に駆け寄ると「あなたの演奏、すごーく良かったよ。この花もあなたに似合うとても素敵な可愛らしい色よ♪」と話しかけてくださいました。そうしたら、別のお客様も私に近づき「あなたの演奏大好きだったわ〜〜、良い音色してるわね!次いつ弾いてくれるの!...ねぇ、先生この子いいわぁ〜」とありがたいお言葉をかけてくださいました。全身全霊、しっかり向き合った演奏はしっかり届いたのだと改めて感じるとともに、充実感とお客様の優しさに包まれるひとときでした。こうして演奏後に気さくに話しかけてくれる雰囲気も日本にはない醍醐味。数々のコンサート経験の中でも、初めてのソロコンサートは一生忘れられません!!

演奏後、お花をいただいてカーテンコール
演奏後、気さくに話してくださるお客様

言葉の壁はそう高くない。素直な気持ちで話してみることが大切。

  • 住まい探し : 学生寮

留学初期、ルームメイトとの距離感を知ることにとても苦労しました。3人で共有スペースをシェアしていましたが、私以外は生粋のドイツ人。話すスピードも使われる言葉にもあっけにとられっぱなしの毎日でした。一緒に料理をしよう、パーティーをしよう、と誘ってもらうものの、自分の中にまだまだ楽しむ余裕がありませんでした。さらに、親切なルームメイトに向かって、「自分のペースで生活をしたい」と言い出せず、声をかけてもらうたびに答えられない自分に自信がなくなり…次第に顔をあわせることにも、料理をすることにも積極的でなくなりました。
そんな内向きな日々を過ごしていたところ、一人のルームメイトが共有スペースに顔を出さない私のことに気づき、私の日本人の友人に連絡を取っていたことを知りました。彼女は私が病気にでもなったのではないか!?!?と本気で心配していたようなのです。
申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいだった私は、言葉に自信がなくて少し距離感がわからなかったこと、まだ生活にも充分に慣れていないから自分のペースを保ちたいこと、拙いドイツ語を聞いてくれる感謝などを打ち明けました。
そうしたメールのやり取りの後、ルームメイトと再び話すことができたときには、私は安堵と感謝の気持ちでいっぱいでした。
言葉に自信がなくても、そこで落ち込むことはなかったのに、と今思えばちっぽけな悩みに過ぎませんが当時の私には一大事だったように思います。
この経験から学んだことは、素直に思っていることを伝える、それだけで言葉がどれだけ拙くても通じ合うことができるということです。何かに悩んだ時、思い詰めるようなことはしなくていい、ちょっと深呼吸をして、思いと真摯に向き合ってみる、相手に伝える、それだけでほとんどの問題は解決に向かうと思います。

留学前にやっておけばよかったこと

語学は身につけおくに越したことはないと思います。文化や習慣は自然と身につきますが、言語に関しては自分の努力なしに身につくことはないのだとひしひしと実感しました。

留学を勧める・勧めない理由

私は留学を勧めたいと思います。一番の理由は、自分の知らない新しい可能性に出会えるからです。留学は、ただ異国での生活をするという外面的な環境の変化だけでなく、自分自身の強みや弱みにとことん向き合ったり、日本にいたら見逃してしまうような些細な変化を感じ取るチャンスでもあります。留学へ一歩踏み出すことで得られる経験は、誰にも真似できない心の糧になると強く思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学での経験は、ちょっとした「好奇心」と「出来た!」の積み重ねが、大きな成果の芽を形成すると思います。創造力となんでも楽しむ力、そして挑戦する気持ちがあれば、留学がきっと実りの多いものになるはずです♪