留学大図鑑

神薗善規

出身・在学高校:
鹿児島情報高等学校
出身・在学校:
大阪大学
出身・在学学部学科:
基礎工学部情報科学科
在籍企業・組織:

先輩の近況をリアルタイムでチェック!

尺八に興味ある人,尺八の演奏を依頼したい人,尺八と何かパフォーマンスしたい人ご連絡ください~

尺八士,虚無僧の如く世界へ赴く

留学テーマ・分野:
専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • ディスカバーイングリッシュ(語学学校)
  • オーストラリア
  • メルボルン
留学期間:
11ヵ月
総費用:
2,740,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,040,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 挨拶など基本的な会話ができるレベル 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC 820>

留学内容

世界に急激な速度で広まりつつある「尺八」。対照的に日本では人口減少にあるこの楽器に世界はどのようにして心を掴まれるようになったのか。世界の日本文化に対する見解を現地で尺八を通して学びつつ,私の大好きなこの楽器を現地の愛好者と共に広めてきた。実際のところ,多くの方々が尺八の魅力に引き込まれ,日本に尺八を学びに来日していた。他にもオーストラリアには数多くの日本文化が広まっており,特に太鼓は主要都市にはいくつもの団体が存在していた。尺八という楽器は魅力という面では引けを取らないが,しかしうまく教えることのできる指導者が少なく,演奏が難しいというイメージを払拭する必要があるということが分かった。これからの更なる世界への尺八の喧伝と日本国内での日本文化の価値の再認識を図るために大きな財産となりました。

留学の動機

尺八という楽器の魅力に引き込まれたが,日本国内の認知の低さ,演奏者の高齢化に意気消沈としていた。しかし国内新しい演奏形態による活動,そして何よりも世界中に数多くの尺八演奏家が存在していて今も増えているという記事を目にし,世界中に大きな影響をもたらすことのできるこの楽器の魅力を外から眺めたいと思い留学を決意した。

成果

・オーストラリア人の尺八演奏家から毎週のレッスン
・オーストラリアの尺八の国際団体のワークショップに参加
・毎週教会での賛美を演奏
・月に2~3回の様々な演奏会
・ストリート演奏活動
・日豪の国交や日本の被災地への支援を目的としたコンサートに尺八で参加

ついた力

最後まで実践力

演奏会は突然のものや,曲数が多いものもあり,準備に手間取るものもありました。しかしだからといってそこで出演できませんというのでは良い演奏家ではないと思っています。例え準備のための時間が少なくても,それでも感動させるだけの技量,そして何よりも精神力を毎週の教会での演奏やレッスン,ストリート演奏で鍛えることが出来ました。最後までやってみたら,何にしても得るものしかありませんでした。

今後の展望

3年次休学していた大学の飛び級制度を利用して,大学院に行くことになりました。音響学を専攻し,尺八の構造と尺八に最も適した音響設備の研究をしていきます。方や尺八の演奏も教会での毎週の演奏やその他演奏活動を通して研鑽中。演奏しながら先端技術で約1500年の歴史を持つ伝統楽器の研究をし,日本の教育等多方面で,そして特に東京オリンピックに和楽器が使われる為,もっと尺八を広めていきます。

留学スケジュール

2016年
9月〜
2017年
8月

オーストラリア(メルボルン)

・語学学校での演奏
・日本語学校での依頼演奏
・ストリート演奏
・教会での演奏
・他の日本の伝統芸能とのコラボパフォーマンス(書道や剣道など)
・現地の尺八演奏家からの尺八の教授

費用詳細

学費:納入総額

1,000,000 円

住居費:月額

900,000 円

生活費:月額

400,000 円

尺八士の本番前
チャリティコンサートにて独奏
師匠との演奏会
費用詳細

学費:納入総額

1,000,000 円

住居費:月額

900,000 円

生活費:月額

400,000 円

スペシャルエピソード

ココでしか得られなかった、貴重な学び

多民族国家の中,ストリートで尺八を吹くことは多くの宝のような経験をくれました。嘲笑と共に指をさしてくる人,見向きもしない人,写真を撮る人,演奏を聴いて涙してくれる人,称賛してくれる人,笑顔を浮かべてくれる人,様々な人がいました。しかし,演奏を聴いて嘲る人の多くは日本人だったように感じられたのはとても悲しいことでした。もちろん全ての人がそうだったというわけではありませんが,自分の国で育った文化を嘲る姿を見ると何か物悲しい気持ちになったものです。方や一番演奏を理解してもらうのに難しいと思っていた現地の子供たちが一番笑顔を見せてくれたり,拍手して合いの手を入れてくれたり力をくれました。全てを肯定し包むあの笑顔を自分の演奏で作り上げることが出来るんだという自信を得たのがこの留学一番の成果です。

ストリート演奏

無言実行

  • 周囲の説得 : 家族

一年休学をしてまで留学をする。それは,特に費用の面で,簡単なことではありませんでした。ましてや留学の目的が尺八を吹き鳴らしに世界に飛びたつこと。父親に対してそれは相談する以前の問題でした。トビタテの申し込みまで時間があまりなかった私は,今までに自分の価値を発信したり,人を説得するときに一番大きな効果を持ってきた必殺奥義「無言実行」をすることにしました。母親に一番大きな人はこの無言実行をする人だといわれ育てられました。自分の目標や努力については人にひけらかさずに黙って実践していればいいんだ。父親を説得するには,日本代表プログラムに文科省から選ばれて多額の奨学金を得て留学する,その結果をもって伝えれば大丈夫だと確信していました。もちろん時と場合によっては相談というものは重要ですが,情熱に燃え上がっていたあの時はただ留学する,それ一つでした。結局「無言実行」により父親をかなり狼狽させてしまい申し訳なかったと思う反面,夢であった留学ができるということに喜びに尺八で祝福に吹き荒れました。実践した結果と体験をもって発言すること,その力の大きさを学んだ瞬間でした。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の経験は宝です。得るものは,語学力など決して目に見える能力だけではありません。自分という人が誰なのか,自分の国の価値とは,自分の人生に何が求められているのか,それらを見つめ,その判断材料を手に入れることができる最高のチャンスです。常に自分の主観を捨てとにかく実践して得るもの得てください。私が経験したように,留学を通して日本という国,文化,精神の価値に深く気づくことができればと願っております。