留学大図鑑

陸上

出身・在学高校:
市川高校
出身・在学校:
出身・在学学部学科:
在籍企業・組織:

聴力障害者でも陸上競技で10秒台を!

留学テーマ・分野:
短期留学(3か月以内、語学・ボランティアなど各種研修含む)・専門留学(スポーツ、芸術、調理、技術等)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • IMG ACADEMY
  • アメリカ合衆国
  • フロリダ
留学期間:
三週間
総費用:
800,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 480,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<英検2級> 専門的な研究や会議において、議論や調整ができるレベル<英検準一級>

留学内容

海外で障害者が陸上競技の上達をしたいときに、どのような扱いを海外では受けるのかについて、自分で体感したく海外に行きました。陸上競技の向上については超一流のコーチや、世界トップクラスの陸上選手と練習をすることが出来ました。更に、教えて頂ける機会までありました。その結果、日本では得ることが出来ない、いろいろな国が取り入れている最新の走り方を教えて頂きました。
また障害者は海外でどのような扱いを受けるのか、仮に障害者が自分の前にいたら何を第一にするかということを、街や寮の中などで30人ぐらいに聞いてみました。結果、アメリカという国では障害者という概念がないため普通の人と同じように扱うということがわかりました。
100mでのベストが11.4から10.8まで短縮することが出来ました。また陸上だけではなく日本では絶対に知ることが出来ない経験をした子供にたくさん出会い、その子達と話している間に自分がやりたいことや、今この世界を変えるため何をしなくてはならないかということが明確になったと思います。

留学の動機

中学三年生の千葉県陸上総合体育大会で、人生初の100m決勝に残りました。全国大会まで後一歩でした。しかし、その大事な場面でスタートで完全に出遅れてしまい、0.2秒差で全国大会を逃しました。その原因がスタート音が自分の耳では聞こえないことが原因でした。スタートが聞こえないのは改善できない。けれども中間疾走なら改善できる。そして健常者に勝ちたい!という思いから留学を決心しました。

成果

まず当初の目的だったタイムの向上については11.4秒から10.8秒までタイムを短縮することが出来ました。そして、相部屋だったインド人の悲しい体験談を聞いて、自分が知らなかった世界を知ることが出来たような気がします。この経験のお陰で、自分がこの社会でどのように貢献できるか考える材料になりました。

ついた力

行動、説明、力

海外なので、日本人にとって当たり前の感覚が全く海外では通用しませんでした。これぐらいは知っているだろうと思い話していたら、全く伝わらないことがありました。そこから、細かく説明する力が付きました。また自分がしたいことあるいはして貰いたいことをするためには、自分から動かないと海外ではほっとかれてしまうということで行動力がつきました。

今後の展望

留学を経験して、僕は自分がやらなければならない事が見えてきたような気がします。留学前は自分のことばっかり考えていたけれども、留学後はどうやったら苦しい思いをしている貧しい子どもたちを自分が一人でも多く救えるのか。子どもたちの笑顔を守れるか。高校生だから、障害者だからでも出来ることはあるはず。そのようなものを学べたとても自分にとって身になる留学でした。

留学スケジュール

2016年
7月?
2016年
8月

アメリカ合衆国(IMG ACADEMY (フロリダ))

IMG ACADEMYで世界陸上やオリンピックに出場した経験があるコーチたちと、最新の走りのメソッドを三週間やり、自分のタイムを0.6秒短縮しました。寮生活で過ごすことで、様々な国の人たちと各国の情勢や世界の問題点、更に自身の悲しい過去などを語り合うことが出来ました。彼らと話すことで日本では絶対に気が付くことが出来ない状況を知ることが出来ました。またこの対話から、自分が抱えていた悩みというのはなんてちっぽけだと感じました。そんなことよりは、他人の為に自分が出来ることはないか。自分のことよりも他人のことを思いやれるようになりました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

三週間お世話になった陸上競技場
練習前に食べたエナジーグミ
試合前に精神状態を落ち着かせるための授業
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

留学先での寮では、たまたま同じ年でインド人のDarrenと相部屋になりました。その子の弟が当時3歳だったときスラム街を歩いていたら子ども狩りにさらわれてしまい、それから10年たった今でも会えていないそうです。子ども狩りというのは主に2~3歳の子どもたちを狙い、7歳ぐらいになるまで強制労働させて、ぼろぼろになって使えなくなると捨てられるそうでし。寝かされる場所はいつ壊れるかわからない洞窟などで、まともに熟睡することが出来ない。そんな環境に5年いると神経がやられてしまうみたいで、多くの施設に保護された子どもたちは神経がやられている子が大半という話を聞きました。その子は毎晩2時ごろになると大声で”あの時そばにいなくてごめんごめん”と叫んでいました。こんなことが世界では普通に起きてるんだということを知ることが出来ました。そして自分がやらなければならないあるいは解決しなくてはならないことがわかったような気がしました。少しでも多くのこのような扱いを受けている子たちの笑顔を増やしたい。だから自分は会社を建てて、少しでも早く子どもを養うことが出来るような金額を稼いで、養子としてそのような子達を救う人になりたいと思います。

子ども狩りにあった子の兄 Darren

とにかく説得 安全性の証明や、お金ことなど

  • 周囲の説得 : 家族

僕は生まれつき耳が悪い難聴という障害を持っていたため、親が万が一海外で何かあっても一人で解決することが出来るのかということをとても心配していました。そんな心配性の親を安心させるためには、まず留学する2ヶ月前に英検で2級をとり、一応会話できるレベルの英語力はあることを証明しました。また費用が高額になるということで、トビタテに受かったら行ってもよいという条件付きでした。そのため書類審査や面接審査は何度も練習し、自分が納得いくまで練習を積み重ねました。でもこのような普段ではやらないようなことをやることで本当に自分がしたいことや、自分と向かい合うことが出来ました。行く前の自分を大体理解できていたので留学後の自分の変化に気がつくことが簡単に出来ました。

留学前にやっておけばよかったこと

もっと自分の走りについて研究・分析をして、何が足りないのかについての根拠をしっかりと持っておくべきでした。
練習が朝と午後の2回に分けてやるなど結構体力が必要でした。留学開始の1週間前ぐらいから、このスケジュールに体を慣らしておけば良かったです。

留学を勧める・勧めない理由

留学は行くべきだと思います。自分が知らないことや、自分がどれほど小さな国、あるいは恵まれた環境にいたということを感じることが出来るはずだと思います。更に日本での当たり前という事が海外では全く通用しないので、グローバル化が進んでいる日本でもそのような場面が大人になったら頻繁に増えると思いますが、経験する事としてないでは大違いだと思います。

これから留学へ行く人へのメッセージ

ほかの国に行くということは、自分が外国人になるということです。常識が通用せず、きつい思いをするかもしれません。けれども留学で経験したことは、絶対に自分の何かのためになるはずだと思います。14日あれば人は変わるというのはうそではなく本当だと思います。日本では経験することが出来ないようなことを経験してきてください!がんばれ!