留学大図鑑

橋場奈月

出身・在学高校:
愛知県立千種高等学校
出身・在学校:
滋賀医科大学
出身・在学学部学科:
医学部医学科
在籍企業・組織:

救急医療を極める

留学テーマ・分野:
大学生:交換・認定留学(日本の大学に在籍しながら現地単位取得を伴う留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Canterbury Hospital, University of Sydney Concord Clinical School
  • オーストラリア
  • シドニー
留学期間:
6週間
総費用:
600,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 670,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<IELTS overall 7.0> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

留学先は、移民が多く多様性にあふれる国、オーストラリア。シドニーにあるCanterbury Hospitalの救急救命室で6週間の実習をおこなった。
200床ほどの小規模病院であったが、救急専門医が2~3人、救急科専攻医が2名、さらに研修医がいる救急科であり、あらゆる症状を訴える患者さんがひっきりなしに来る救急科であった。
超重症でなければ、救急車で来た患者さん、歩いてきた患者さんをファーストタッチで診察し、担当医/上級医の先生に考えられる疾患、検査、治療とともに報告し、その後担当医/上級医の先生の診察に同行するというスタイルで実習が可能であり、日本と比較してかなり実践的な実習を行うことができた。胸痛、腹痛、神経症状、疼痛、感染症、外傷、薬物中毒、精神疾患、婦人科疾患、小児疾患など幅広い症状を訴える患者さんの診察にあたった。現地の医学生も実習に来ており、一緒に患者さんを診たり、議論したりすることができた。
Canterbury Hospital救急科の先生のご紹介で、他病院、特に大病院の救急救命室の見学にも行き、どのようなシステムが敷かれているのかを学んだ。また、Community Health Centerの訪問も行い、地域への公的保健サービスの在り方も考えた。

留学の動機

「救急医になるにあたり、ER型救急を本場で学びたい」と思い、留学を決心した。日本の救急医療は主に各科相乗り型を取っており、救急専門医が必ずしもおらず各科専門医が救急医療をカバーする病院が多く存在する。一方、欧米諸国ではER型が主流であり、救急専門医を中心とした救急医療体制を取っている。救急医療をその本場で学ぶこと、その上でER型救急医療の日本での可能性について見出すことが今回の留学の目標であった。

成果

英語を用いて、様々な文化的・宗教的バックグラウンドをもつ患者さんを診察することで、医学的な技術が向上しただけでなく、真の意味でのコミュニケーション力を実践しながら学ぶことができた。(真の意味でのコミュニケーション力とは、患者さんの境遇を配慮したコミュニケーションが取れることだと考え、その達成には、医学的知識のみならず、宗教や文化、国際社会の動きに関する知識が必要だと感じた。)

ついた力

食いつき力力

留学序盤、患者さんに自信ないことを見抜かれ、「あなたは自分がやっていることに自信がない」と言われた。ドクターがかばってくださり、最後は患者さんも励ましてくれたが、恥ずかしさと悔しさでいっぱいになった。患者さんの前に立つのが怖くなったが、ここまで学びに来ているのだからと自分を奮い立たせ、萎縮せずに積極的に患者さんを診るチャンスを取りに行き続けた。

今後の展望

救急専門医として、命に寄り添う医師でありたい。

優しい救急、誰もが安心できる救急作りを目指し、患者さんとのコミュニケーションを大切にする医師でありたい。
日本国内はもちろん、国際社会でも活躍できる医師へのステップ(医師としての海外留学、国際医療協力活動への参加)を踏み出していきたい。
医療だけでなく、幅広い視野を持ち、古い仕来りにとらわれない常に改善を目指す医師でありたい。

留学スケジュール

2017年
5月〜
2017年
6月

オーストラリア(シドニー)

留学先は、移民が多く多様性にあふれる国、オーストラリア。シドニーにあるCanterbury Hospitalの救急救命室で6週間の実習をおこなった。200床ほどの小規模病院であったが、救急専門医が2~3人、救急科専攻医が2名、さらに研修医がいる救急科であり、あらゆる症状を訴える患者さんがひっきりなしに来る救急科であった。超重症でなければ、救急車で来た患者さん、歩いてきた患者さんをファーストタッチで診察し、担当医/上級医の先生に考えられる疾患、検査、治療とともに報告し、その後担当医/上級医の先生の診察に同行するというスタイルで実習が可能であり、実践的な実習を行うことができた。胸痛、腹痛、神経症状、疼痛、感染症、外傷、薬物中毒、精神疾患、婦人科疾患、小児疾患など幅広い症状を訴える患者さんの診察にあたった。現地の医学生も実習に来ており、一緒に患者さんを診たり、議論したりすることができた。

費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

100,000 円

小さいけど力強く地域を支える病院でした。
費用詳細

学費:納入総額

100,000 円

住居費:月額

120,000 円

生活費:月額

100,000 円

スペシャルエピソード

留学で確信した、“私はこれを目指す!”

トレーニングを重ねても、まだまだどう対応すればよいかわからないことも多く、学生ではできないことも多い状況で、学生なりに、わからないなりに患者さんに丁寧に対応していたら、”Thank you”と退院するときにわざわざ言いに来てくれた患者さんがいた。医師としては私は無力に近かったが、それでも心からの”Thank you”を言われた時は本当にうれしかった。心遣い、気遣いが大きな違いを生むことを実感した。「医は仁術」とはこのことかと実感し、患者さんに十分な心遣いができる医師であろうと思った。

広く思いやりのある心を持って

あなたは何がしたい?

実習中、常に「あなたは何がしたい?」と聞かれ続けた。自分のやりたいことを明確に説明できる必要があった。自分で自分の学び方を考え実践していく、主体性が求められる場であった。その分自分で自分の学習をコントロールできるが、不得意分野などは自分で意識して積極的に関わっていかなければ全く関わらないで終わってしまうような状況であった。
また、「あなたは何がしたい?」と聞いてもらえるのは自分でできることを探し積極的に実習に取り組んでいる場合のみであり、自ら何もアクションを起こさなければそのまま放置の状況であった。真の主体性を問われる経験であった。

お世話になった病院の前で

この国のことが、とても好きになった瞬間

イスラム教のラマダンの時期であり、断食している医師、スタッフ、患者さんが一定数いたが、そのことに対する対応がお互いすごくナチュラルで、会話の中に自然に出てくることが好きだった。どのような宗教・文化も尊重する、そしてそれに関する一定の知識を持っている人々からなる社会は魅力的であった。

すべての人にやさしいオーストラリア

協定校がない!でも諦めない!

  • 留学先探し : 大学

医学部の学生が臨床実習を海外で行おうとするとき、大学が協定校を持っていればそこから選ぶこともできるが、ない場合も海外で実習はできるので諦めないでほしい。私は正しくその一人でした。
方法としては大きく2つ(だと私は思っていますが他もあるかも)。①大学の/知り合いの先生を頼って海外の大学もしくは海外で働く医師を紹介してもらう、②海外からの実習生を募集している大学を自分で探し申し込む。
私は②の方法で行きました。「行きたい国/大学 medical elective」と検索してみたり、海外臨床実習(medical elective)に関する情報を取りまとめている情報サイトや書籍(両方とも英語)もあります。国や大学によって条件が異なるので要チェックですが、その中で自分の希望と条件とがマッチするところに申し込んでみてはどうでしょうか?準備や手間はかかりますが、私は行ってよかったと心から思っているので、少しでも関心がある方はぜひトライしてみてください!

留学前にやっておけばよかったこと

英語での医学の勉強。やらないとと日々思っていましたが、日々の実習や勉強、その他の活動(部活や学生団体など)に追われてほとんどできていませんでした。英語でやっておくのがベストですが、日本語での知識は最低限入れておくことをおすすめします。知識があれば単語がついてくれば理解できます。

留学を勧める・勧めない理由

断然進めます。当たり前になっていたことについて見方が変わります。日本での実習も学びがあり貴重ではありますが、学生の間の方が海外に行きやすいと思うので、ぜひ挑戦して将来について考えるきっかけにしてください。特に将来的に海外に…と考えている方にとっては、本当に自分は海外を目指したいのか考える機会にもなりますし、何よりもモチベーションがアップします。

これから留学へ行く人へのメッセージ

後悔しない日々を送ってください!
やりたいことは貪欲に突き詰めてください。道は開けます。やりたいことは口に出して、自分で努力することはもちろん、ときには人から助けを得ることも大切です。