留学大図鑑

小嶋太郎

出身・在学高校:
駒場東邦
出身・在学校:
東京大学
出身・在学学部学科:
医学部医学科
在籍企業・組織:

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発展途上国で医師として働くために必要な力

留学テーマ・分野:
海外インターンシップ
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • エンテベ総合病院
  • ウガンダ
  • エンテベ
留学期間:
1か月
総費用:
450,000円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 320,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル

留学内容

将来発展途上国で医師として働くために具体的にどんな力が必要かを見極めるという目的で留学を行った。
具体的には、エンテべ総合病院に病院実習生として受け入れてもらい、ウガンダの医療システムがどうなっているのか、どんな疾患が多くどう診断・治療するのかを学んだ。1か月という限られた期間だったことや当初の目的を達成することに主眼を置いたので、大学での普通の病院実習のように1週間単位で一つの科を回る形での実習ではなく、毎日病院の中の違う部署に行かせてもらい、どのように仕事が進んでいるのかを理解する実習を行った。また、ウガンダ人がどのように受診する医療機関を選ぶのかについても興味があったので、200人に聞き取り調査を行った。
個人的な興味で留学のメインテーマとはずれるが、休日を使ってウガンダ野球の現状の視察を行い、ウガンダ人野球選手・関係者100人にウガンダ野球の問題点について聞き取り調査も行った。練習環境(道具・球場の不足)・お金の不足・コーチの不足・認知度の低さという大きく4つの問題点があり、解決しようとするも、「お金の不足→ローカルにスポンサーを得ようとする→認知度が低いので断られる→認知度を上げようとする→野球を地域に普及したい→道具・球場・コーチが少ないのでできない→これらの解決にはお金が必要」という堂々巡りの構造があることが分かった。

留学の動機

今後の世界を作っていくのは私達若者だ。しかし、途上国では多くの若い人達の命が失われている。今後の世界を良くしていくはずの若者の命が失われるのは世界にとってマイナスだ。日本や先進国では医療体制・設備が比較的整っているので、より体制・設備ともに劣る途上国で医療に従事し、若い命を救いたい。途上国で働く方がより多くの命を救うことができるように思う。これが私が将来途上国で医療に従事したいと思う理由だ。

成果

発展途上国で医師として働くために必要な力は、日本でも求められるような医師としての実力・英語力・現地語・現地特有の疾患(STDsなど)に対する理解だという結論を得た。ウガンダの医療システムやウガンダに多い疾患の診断や治療法についての情報も得た。医療機関の選択についての聞き取り調査からは、とりあえず自分で対処し、症状が悪化するようなら医療機関を受診するといった日本と同様の傾向を得た。



ついた力

伝えたいことを伝えられるだけの英語力

他にも色々ついた力はあるが、おそらく一番成長したなと感じるのは語学面だ。
特に、大まかに伝えたいことを伝えることはできても、本当に細かい部分でどんなことをしたいのかを伝えるのは最初はかなり苦労して、理解してもらえないこともあったが、何度もチャレンジすることで理解してもらえたという経験を通して自信がつき、英語に対する「なんか自信ないな」という状況を克服できた。

今後の展望

まだ具体的にやりたいことは定まっていないので、今一番自分が興味があることをとりあえずやっていき、その先に自分が本当にやりたいことにたどり着くだろうというスタンスで過ごしていく。
この留学をさせてもらった今だからこそ見える景色があるし、新たにやりたいことも見えてきた。まずはそれに取り組んでいきたい。

留学スケジュール

2017年
1月〜
2017年
2月

ウガンダ(エンテベ)

上記に同じ

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

エンテベ総合病院
病院の地図
地図の略語の説明
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

日本とウガンダの病院の違い

日本とウガンダの病院の違いで印象的だったことを書く。
イメージとしては、最も根源にある大事な部分は日本もウガンダも同じで、医療の質という点で丁寧さや確実性を重視した先に行き着くのが日本の医療、それがまだ粗いのがウガンダの医療という感じだ。

①医療費は基本無料!
Entebbe General Hospital は国立病院なので、医療費は基本無料。ただし、注射や薬によっては病院に在庫がない場合があるので、その時は町の薬局で自己負担で買う必要がある。

②(紙)カルテは自分で保管する!
外来で患者さんは自分のカルテを持って診察室に行き、カルテを書いてもらい、家で保管する。ただし、入院患者さんについては病院がカルテを保管する。

③エイズがかなり蔓延している!
正確なデータは掴めていないが、主要死因の70%ほどはエイズ関連死で、数年前までの平均寿命は45歳くらい、現在も改善はしているものの54歳くらいらしい。

④Medical Intern だけで手術をしている!
ウガンダの医学教育は5年+Medical Intern(研修医) 1年。
医学教育で学ぶことは座学、病院実習共に日本とほぼ同じだが、指導医の監督のもと、手術実習も学生のうちにやるらしい。なので、Medical Intern になった時には既に手術をできるようになっている。

nurseのお偉いさん
レントゲン
超音波

見知らぬ土地でいかに周囲と信頼関係を築き、それなりに快適に生きていくか

  • 生活 : お金

発展途上国では、特にぼったくりは良く起きる。バイクタクシーや乗り合いタクシー、飲食店などで外国人だからと言って高めの料金を要求されるなんてことは日常茶飯事。その時に相場を知っておくとぼったくりに合わないのは当然の話だが、ここで書きたいのはあえてぼったくられてみるという話。
例えば、宿の周囲に住む人たちに聞き取り調査をしに行くことがあったが、ホテルのオーナーの娘さんに頼んで手伝ってもらった。その娘さんは親切心で手伝ってくれたのだが、そこできちんとお金を渡してお礼をしたことで、その後のホテル内における待遇が良くなったと感じることがあった。ホテルをやっている家族が食べる夕食を一緒に食べさせてくれたり、体調が悪い時なども心配して面倒を見てくれた。
また、ウガンダでは夜間に都市部でバイクタクシーに乗るのは危険だが、仲の良いバイクタクシーの運転手がいればある程度安心して乗ることができる。相場を知りつつ、「これはあなたへ」と言ってあえて若干高めに払うことでその後の関係性がやや快適になる。安全運転してもらうように頼んだり、電話番号を聞いておけば、必要な時に送り迎えもしてくれる。
要は、ぼったくられても、そこで争うことがマイナスであれば、あえてぼったくられるという選択肢も取ったほうがいい場合があるということだ。ビジネスライクな付き合い方をして、多少は必要経費と割り切って多めに払う心の余裕も必要な場面がある。

泊まっていたホテル
バイクタクシー

留学前にやっておけばよかったこと

やはり英語の勉強は絶対に役立つ。特に、医療系で留学を考えている人は医療系の英単語はやっておいて損はない。「キクタンメディカル」というのをやりかけで留学に突入してしまったが、やり終えていたらもっと良かったと思う。

留学を勧める・勧めない理由

留学オススメです!
特にやりたいことが決まっていない留学でも必ず学びはあるし、自分がやりたいことがある上での留学は言うまでもなく有意義なはず。でもどうせ行くなら、今までの自分の人生を振り返って、今後どういうことをしたくて、そのためにこういう留学がしたいと明確にしてする留学のほうがより効率的で学びのある留学になると思う。

これから留学へ行く人へのメッセージ

留学の価値は圧倒的成長にあると思う。留学に限った話ではないが、基本的に未知と遭遇した時、その環境にうまく適応しようとして試行錯誤する過程で人は圧倒的に成長すると感じる。その未知との遭遇の最たるものの一つが留学であろう。無事に帰ってくることを第一目標に、ぜひ圧倒的成長をしてきて欲しい。