留学大図鑑

ばしくん

出身・在学高校:
東京都立国分寺高等学校
出身・在学校:
首都大学東京大学院
出身・在学学部学科:
知能機械システム学域
在籍企業・組織:

ドイツ・ブレーメンで技術者として成長

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)・工学(機械・航空・宇宙・海洋・物質・材料・化学・医療・情報・画像・電気電子)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Bremer Institut für Angewandte Strahltechnik
  • ドイツ
  • ブレーメン
留学期間:
11カ月
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 2,400,000円
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,960,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<TOEIC705点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル<TOEIC755>

留学内容

工業大国であるドイツで研究留学をしました.受け入れ機関はドイツのブレーメンにあるBremer Institut für Angewandte Strahltechnik (ブレーメンレーザー技術研究所,以下BIAS)です.自身の所属する研究室の教授の紹介で,11ヶ月インターンシップを行いました.BIASはレーザー加工技術とマイクロフォーミング技術で権威のある教授が在籍する研究所で,技術者・研究者として非常に成長できる環境が揃っていると思い,留学を決意ました.BIASの方とブレーメン大学の学生と医療応用を想定した微細金属部品の加工に関する研究を行いました.

留学の動機

技術者として今後社会で活躍することを考えたとき,外国人技術者と一緒にプロジェクト等を進めることが避けては通れない道だと思いました.また,私の所属する研究室では留学を非常に推進しており,多くの先輩方が留学経験通して成長する姿を見て自分も先輩のようになりたいと思いました.技術者としてグローバルに活躍するための第一歩として,専門分野である微細金属加工の研究で留学を決意しました.

成果

自分の意見や考えを様々な国籍や人種の技術者に伝えることができました.留学当初は,自分の考えが理解されず,意見の不一致などから,研究が進みませんでした.そこで自分の意見を端的に伝え,グラフや図を使って分かりやすくアイディアを発信して主体的に研究に取り組むことでこの困難を乗り越えました.その結果自分の熱意や考え方が相手に伝わり,多くの技術者の協力を得て論文投稿へ導くことができました.

ついた力

論理的かつ端的に議論する力

英語で専門的なことを議論する場合,説明が複雑すぎて言語化できないことが多々あります.しかし,同じ専門のバックグランドを持つ技術者として,図やグラフ等で端的に説明することで専門知識という共通言語により多くのことを端的に理解できます.この説明のためには,論理的な話の流れを意識することや図やグラフを見せるタイミングなどが重要になり,必然的に論理的に端的かつ議論する能力が磨かれていきました.

今後の展望

今後は,大学院に一年間在学して修士論文を書きたいと思います.留学で得たデータに加えて,日本でマイクロフォーミングの研究をさらに進めたいと思います.特に留学で培った,視野の広さと行動力を活かしていきたいです.大学院卒業後は企業の研究所で日本のものづくりをさらに発展させる研究に取り組み,日本の産業界に貢献していきたいです.

留学スケジュール

2016年
3月〜
2017年
3月

ドイツ(ブレーメン)

ドイツのBIAS(研究所)で金属箔材へ高度な微細加工を実現するための研究を行いました.現在,無痛針やカプセル内視鏡に使われる高精度な微小金属部品では,更なる小型化が必要とされています.特に微細金属部品では,加工後に後処理が不必要な高い成形精度が求められています.マイクロスケールでは10マイクロメート以下の高い成形精度が求められます.しかし,マクロスケールからマイクロスケールへ加工寸法が微小化することで,加工プロセスの精度が相対的に悪化するため,成形品のばらつきのよる成形精度の悪化が生じます. 本研究では,加工プロセス中における成形精度の悪化に関わる影響因子の解明と,その制御による成形精度向上を目標として研究を行いました.自身の所属する研究室と共同研究を進めることにより,様々な意見を頂いてことによって視野を広く,視座を高く実験を進めることができました.秋に国際学会で発表を予定しています.

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

研究所の同僚とBarで一杯
ブレーメン市庁舎
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

- 円

生活費:月額

- 円

スペシャルエピソード

ワークライフバランス!!

ドイツ人はワークライフバランスを非常に重視して仕事をしています.基本的には,9時始業で18時前に帰る生活をしています.特に金曜日は午前中帰宅する人もおり,遅くとも15時は帰宅しています.その分,仕事は非常に集中して取組み,効率よく進めています.プライベートの時間は,家族やスポーツ芸術に費やしています.特に印象的だったことは,障害物マラソンに参加したことです.研究の同僚と気温0℃の中,膝まで浸かるような水たまりや5m近くある障害物を乗り越え,森の中を12km走りました.研究所の方たちは僕よりも年上の方なのですが,僕よりも早いタイムで完走していました.そもそもこのマラソンに参加しようと思うことに驚き,そこで高いパフォーマンスをすることにも驚きました.頭の良い人は,勉強だけではなくスポーツもできるのだと改めて実感し,ワークライフバランスの良いドイツだからこそできた経験だと思います.帰国後も大学での研究や仕事とプライベートを両立させ,バランス良く生活です.

ゴール前の全力疾走
最も大きな障害物

自分のやりたいことの軸を明確化する

  • 帰国後の進路 : 就職(企業)

2018年度卒の就職活動をしていました.3月に帰国後すぐに就活が始まり,準備する時間の短さと情報収集不足で戸惑いました.特に,就職活動の短期化が顕著だったため,企業を選ぶ時間の短さが課題でした.解決策として,自分のやりたいことの軸を明確化が挙げられます.留学直後ということもあり,自分のやりたいことが定まらなくなりましたが,原点に立ち返って小さい頃や大学入学した頃に自分の興味があったことなどを思い出し,自分の考えの変化を踏まえた上で自分のやりたいことを明確化します.ここで重要なことは,ある事業や分野に特定するのではなく,概念として明確化することです.そうすれば,就活を通して色々考えが変わっても,根本の部分で共通した軸があるので,業界研究や企業分析を一貫して行うことができ,なにより自分の決断や結果に対して納得することができます.

留学前にやっておけばよかったこと

ヨーロッパへ研究で留学する場合は,様々な言語が母国語の研究者と仕事をする環境なので,共通言語として英語が重要になります.英語と留学先での研究の専門知識をもっと勉強しておけば良かったと思っています.それに加えて,留学先の母国語を学習すればよかったと思いました.単純な日常会話だけで良いので,勉強しておくと友達も作りやすくなり,日常生活も苦労が低減したと思います.

これから留学へ行く人へのメッセージ

自分の好きなことで自由に留学できるのは学生時代だけです.限られた時間を有意義に過ごすための準備をし続けてください.また,留学を通して得られた,経験・知識・価値観はこれからの人生を大きく左右することになると思います.好奇心を持って新しいことに挑戦し続けて,そこで得た経験・知識・価値観を貪欲に吸収し続けてください.