留学大図鑑

ともか

出身・在学高校:
お茶の水女子大学附属高等学校
出身・在学校:
東京工業大学
出身・在学学部学科:
生命理工
在籍企業・組織:

医学×工学~新しい分野にとびこむ

留学テーマ・分野:
大学院生:交換・研究留学(日本の大学院に在籍しながら現地大学院内で学ぶ留学)
留学先(所属・専攻 / 国 / 都市):
  • Biochemistry, School of Medicine, University of Washington
  • アメリカ合衆国
  • シアトル
留学期間:
9か月半
総費用:
- 円 ・ 奨学金あり
  • トビタテ!留学JAPAN「日本代表プログラム」 1,530,000円

語学力:

言語 留学前 留学後
英語 生活に困らない程度の日常会話ができるレベル<英検準1級、TOEFL93点> 授業や会議の内容が理解でき、必要な発言ができるレベル

留学内容

日本では、新しい医療材料の基礎研究を行っています。簡単に言えば、薬を必要なだけ必要な時に、患部だけにのみ運ぶためのナノ・マイクロサイズのカプセルを操ろう、というドラッグデリバリーシステム分野の研究です。実は、私たちの体の中には必要な時に特定のタンパク質や分子を細胞内や細胞間で運ぶための精密なシステムが隠れています。しかし、そのシステムは複雑で未解明な部分がほとんどです。私は、生体内の仕組みを学ぶことで、何か工学的な研究に役立てられないか、アイディアを盗めないか、と考え、思いきって「新しい技術を構築しよう」という工学的分野から、「生体内の現象を解明しよう」という理学的分野に飛び込んできました。
正直、留学初期は基礎の基礎からのスタートで面白くないなと思うこともありましたが、理解が進むと、結局、研究にのめり込みました。他の研究分野の人となって前の研究分野を眺めてみるというのは、とても新鮮です。そして、帰国後また元の研究に立ち返るのも面白いです。

留学の動機

海外の空気が吸いたい。他の国の学生と関わりたい。将来、海外の研究者の方々とも仕事をしたい。英語で伝える、理解する、プレゼンテーションをする、等の力をつけたい。自分なりのアプローチで研究を深めたい…これらの思いが高校生の時から段々と積み重なり、研究留学をしたいと思うようになりました。

成果

研究成果としては、国際シンポジウムで研究発表をして銀賞をいただきました。ゼロからのスタートで大量の論文を読み漁り、自ら課題意識を持って研究できたことが一番の醍醐味でした。留学先での学びを活かした新しいテーマを日本で立ち上げようとしています。また、文献紹介の講義でプレゼンへの苦手意識を少し減らすことができたのも自信に繋がりました。

ついた力

つなげる力

初めての土地で9か月半楽しく生活できたのも、すべて周りの人たちのおかげです。留学当初、待ちの姿勢ではだめだ、ととにかく初めて知り合う人たちに自分から話しかけるようにしました。そして、ご飯を作ったり、遊びに行ったり、観光をしたりとするときに周りに呼びかけるようにしました。初めて会った私の友だち同士も仲良くなって、彼らがまた彼らの友だちを呼んできて…と人が繋がっていく瞬間を見ることができました。

今後の展望

まず、留学先での学びを活かして、新しい研究テーマを立ち上げる予定です。そして、修士課程卒業後は企業で医療技術研究に挑戦します。就職後、大学に戻ってまた研究をしたいと思うかもしれない、でもその前に基礎研究の先にある製品化を目指した研究がどんなものかを学ばなければ、と考えています。

留学スケジュール

2017年
9月?
2018年
6月

アメリカ合衆国(シアトル)

アポイントメールを送って、受け入れてくださる研究室を探し、結果、ワシントン大学のBiochemistryのphD programに交換留学生として所属させてもらいながら研究室で研究を行いました。BiochemistryのphD programの学生の受ける講義も受けました。最初の秋クォーターは実験をしながら、バックグラウンドとなる知識を得ようと講義を多くとりました。その後は絞って講義をとって研究に集中しました。専門性の高い生化学、分子生物学の講義は難しかったですが、医療に繋がる内容の講義を受けるのは新鮮でした。研究も留学後半でやっと成果が見え始め、国際シンポジウムに参加して研究発表で賞を頂くこともできました。
私はずっと、研究室から徒歩15分以内のところにあるシェアハウスのアパートに住んでいました。放課後時間のある時は、友だちと一緒に夜ご飯を作ったり、バドミントンをしたりしました。

費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

125,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:飛行機、ホテル代

200,000 円

ダウンタウン。高いビルとマリナーズのスタジアムが立ちならぶ。
大きな公園から見たダウンタウンの反対側。人気の憩いの場。
ワシントン大学キャンパス内。日本から送られた桜。
費用詳細

学費:納入総額

- 円

住居費:月額

125,000 円

生活費:月額

30,000 円

項目:飛行機、ホテル代

200,000 円

スペシャルエピソード

感謝してもしきれない、お世話になった・大好きな人

留学先で研究をするにあたり、研究室に受け入れてくださった先生にはとてもお世話になりました。どんなに小さな質問をしてもとても丁寧に研究の背景から教えてくださり、参考になる文献も教えてもらい、理解を深めることができました。そして、研究者の方には実験操作の基礎の基礎から教えてもらい、スキーやロッククライミング、大晦日のホームパーティなどワシントン州ならではの貴重な経験をさせてもらいました。実験していて夜遅くなったときには、危ないからと車で迎えに来てくれることもありました。同じ講義を受けている学生のみんなにも、拙い英語でディスカッションに参加しているのに、受け入れてくれてお世話になりました。毎回の講義で、前回よりは上手に発表して、みんなに伝わるといいな、と思いながら準備していました。シアトルで出会った方々には、9ヵ月半一緒に過ごしただけとは思えないくらい長い間お世話になった感覚で、感謝の気持ちでいっぱいです。

研究室のメンバーとマリナーズの野球試合観戦。

留学中に、自分を勇気づけてくれたモノ・コト

シアトルで出会った周りの友だちです。一日の上手くいったこと、いかなかったことを話して一緒に喜んだり、励ましあえる仲間の大切さを実感しました。それから、これからの進路を考える上でも親身になって相談にのってくれる仲間がいたからこそ、留学中諦めずに頑張れました。

友だちの家でふるまってくれた夜ごはん。

留学前後での、自分の変化

周りの学生の多種多様さに驚かされ、彼らから多くのことを学びました。私の周りの理系の学生は、学部から同じ大学の修士課程に進んで就職活動する人が多いですが、留学先では、大学進学のときにアメリカに来ている人、母国で仕事を始めたあとに博士課程に進学している人、アメリカで働いてから母国に帰るんだという人、何かにせかされることなく、それぞれの考え方と目標を持って歩いていて素敵でした。留学するまで、自分が、いつも間にか日本社会のバイアスのかかった考え方をしていることに気づきませんでした。挑戦してみたいことがあれば、遅すぎることはないし、柔軟に進路を考えていこうと思えるようになりました。

とにかく盗む!

  • 語学力 : 英語

英語の力を伸ばしたいと思ってディスカッション、プレゼンテーションのある講義を受講したものの、初回の授業で発覚したことは学生同士の会話がわからない、そもそも、ピリオードがどこにあるかわからない、ということでした。今何が議題になっているのかわからなくなると、質問もしにくい、発言ができない、と悪の連鎖…。担当の先生(中国人)に相談すれば、"We're asians. We cannot talk and listen as natives. We have to work hard." というアドバイス。結局、学生の言っていることを頑張って聞き取ることに努めて、便利そうなフレーズはメモしておいて次回の授業で使ってみる、の繰り返しでした。みんなと同じレベルでディスカッションに参加することはまだ難しいですが理解度は明らかに向上し、プレゼンの論理の組み立ても改善しました。

留学前にやっておけばよかったこと

日本のアニメ・漫画の知識をもっと持っていればよかったです。(笑) 外国の人のほうが私よりもよく知っている…

留学を勧める・勧めない理由

私が留学してまず思ったことは、大学院に進学する時にアメリカの大学院に進めばよかった、ということです。そして、これからの進路への考え方も大きく変わりました。あとから、こういう考え方もあったのか、となる前に視野を広く持っておくことの大切さがわかりました。

これから留学へ行く人へのメッセージ

行く前の準備も、行ってからも大変だけど、その分めちゃくちゃ楽しいです。そして、留学中に出会った先生や友だち、お世話になった方々は留学中だけの間柄では終わらないと思います。留学後、違う国で違うことをしていても、大切にできるような仲間との出会いが待っています。思いっきり楽しんできてください。